IPv6 対応の TCP アプリケーションの単一インスタンスは、 一般的に、IPv4 または IPv6 パートナー・アプリケーションとの通信を処理します。 IPv6 対応の TCP サーバー・アプリケーションは、通常、 単一の AF_INET6 ソケットを使用して IPv4 クライアントおよび IPv6 クライアントの両方からの 接続を受け入れることにより、これらの通信を実行します。 その結果、IPv4 DVIPA と IPv6 DVIPA の両方の構成が必要となるため、IPv6 対応アプリケーションには、IPv4 のみのアプリケーションと 比較した場合、構成に関する考慮事項が若干追加されます。 アプリケーションは、MODDVIPA ユーティリティーまたは SIOCSVIPA IOCTL を使用して DVIPA を定義する場合は、以下のような変更が必要です。
現在、bind() ソケット API または PORT 予約ステートメントの BIND パラメーターを使用した DVIPA の動的定義に依存しているアプリケーションには、単一ソケットを複数の IP アドレスにバインドできないため、若干考慮事項が追加されます。
以下のオプションは、この問題を緩和する手助けとなります。
もう一つの類似の方法は、アプリケーションが この両方の DVIPA に SIOCSVIPA または SIOCSVIPA6 IOCTL を発行する方法です。 複数のアプリケーション・インスタンスが 同じポートおよび IPv6 無指定アドレスにリスナーをバインドするようになっている場合は、 各 DVIPA を、その DVIPA を作成したアプリケーション・インスタンスへのアフィニティーとともに 作成することができます。そのようなアフィニティーにより、接続要求が 正しいリスナーに送信されるようになります。アフィニティーとともに作成された DVIPA に対する接続要求は、DVIPA を作成したアプリケーション・インスタンスが bind() 呼び出しを発行した場合に、TCP リスナーに 送信されます。マッチング・リスナーが使用可能でない場合は、最適なリスナーの選択に 通常の shareport ロード・バランシングが使用されます。アフィニティーを持つ DVIPA の作成について詳しくは、固有アプリケーション・インスタンス・シナリオの構成を 参照してください。