OMPROUTE に関する IPv4 の考慮事項

動的 VIPA インターフェースの名前は、動的 VIPA インターフェースが作成される際にスタックによって動的に割り当てられます。したがって、動的 VIPA 用の Interface または OSPF_Interface ステートメントに設定されている Name フィールドは OMPROUTE によって無視されます。

ホストが所有する可能性のあるすべての動的 VIPA アドレスの Interface または OSPF_Interface 定義を定義します。多くのインターフェースがある可能性があるため、 動的 VIPA インターフェース専用のワイルドカード機能が OMPROUTE に 追加されます。

動的 VIPA インターフェースの範囲は、OSPF_Interface または Interface ステートメントのサブネット・マスク・パラメーターを使用して定義することができます。定義されている 範囲は、マスクと IP アドレスで定義されているサブネット内に入る すべての IP アドレスです。IP アドレス・パラメーターは、定義されている範囲のサブネット番号であり、その範囲にあるホスト・アドレスでないことが必要です。次の例は、10.138.165.81 から 10.138.165.94 までの範囲の動的 VIPA アドレスを定義しています。
OSPF_Interface           
   IP_address = 10.138.165.80           
   Name = dummy_name (ヒントを参照)
   Subnet_mask = 255.255.255.240;   
ヒント:

OMPROUTE は、最大 IP パケット・サイズの 64K を超えるサイズの通知をビルドできません。この制限に達すると、 次のメッセージが表示されます。

EZZ7967I ADVERTISEMENT DISCARDED, OVERFLOWS BUFFER: LS
   TYPE x ID x.x.x.x ORG y.y.y.y
結果: この制限が ルーター・リンク状態通信 (LSA) で達した場合、OMPROUTE は、 ルーター LSA を送信できず、その他のホストは、OMPROUTE が実行されている スタックが所有している宛先 (例えば、VIPA) への経路を計算できません。 OMPROUTE は、それがこの状況となったときに終了します。OMPROUTE が ルーター LSA を送信できない場合、それをルーターとしては使用できません。

LSA がネットワーク上の最大伝送単位 (MTU) サイズを超える場合、その LSA はフラグメント化されます。このフラグメント化は、 OMPROUTE では問題ありませんが、一部のルーターはフラグメント化されたルーターを受け入れることができません。

ヒント: ルーターとの隣接性の問題が発生していて、 スタック上に多くのインターフェースがある場合は、OMPROUTE ルーター LSA の フラグメント化を確認してください。

通常、LSA のサイズが 64K、またはネットワーク MTU サイズを 超えることはまれであるため、大きいルーター LSA が問題にあることはありません。しかし、大量の VIPA または 動的 VIPA インターフェースがホストに定義されている場合は、ルーターの LSA サイズが 考慮事項となる場合があります。ルーター LSA のサイズは、ヘッダーが 52 バイト、 それにホストが所有するインターフェースを通知するのに必要なバイト数を足した ものです。各インターフェースに必要なバイト数は以下のとおりです。

VIPA
12 バイト + 各 VIPA サブネットごとに 12 バイト
ヒント: 多くの VIPA がホスト上の異なるサブネット内にある場合、ルーター LSA のサイズは、 VIPA インターフェースの OSPF_INTERFACE ステートメントの Advertise_VIPA_Routes パラメーターをコーディングして、VIPA サブネット経路を抑制することによって 削減することができます。
Point-to-point
24 バイト
Point-to-multipoint
12 バイト + インターフェース上の各近隣ごとに 12 バイト
すべてのその他のタイプ
12 バイト