複数 LUMAP ステートメント

特定 LU 名要求のもう一つの機能は、クライアントが LUGROUP 名を指定でき、Telnet がそのプールから使用可能な LU を割り当てる点です。この機能は、さまざまなアプリケーションがさまざまな LU 命名体系を必要としているが、各ユーザー・クライアントが、エミュレーターごとに正確な LU 名を使用する必要がない場合に役立ちます。例えば、管理者は 3 つのアプリケーションごとに 1 つずつ、合計 3 つのプールを作成することができます。セットアップする必要があるのは 3 つのクライアント・エミュレーターのみです。LU 名 LUTSO を要求する TSO 用に 1 つ、LUCICS を要求する CICS® 用に 1 つ、および LUIMS を要求 する IMS™ 用に 1 つです。一般ユーザーはサブネット 3.0.0.0 にいるものとします。クライアント ID IPGGEN と接続しているクライアントは、LU プール LUTSO、 LUCICS、または LUIMS 用の特定要求を発行するように設定可能で、 適切な LU プールからの LU が割り当てられます。

LU が割り当てられた後、DEFAPPL オプションによって、Telnet は該当するアプリケーションに 対するセッション要求を即時に発行します。LOGAPPL がコーディングされ、アプリケーションがアクティブでない場合、アプリケーションがアクティブになった後、VTAM® はセッション開始を継続します。

多くの場合、複数一般 LUMAP 上の DEFAPPL は役に立ちません。LU は、最初の LUMAP ステートメントから始まる順序で割り当てられます。役に立つ可能性があるのは、アプリケーションにユーザー制限があるが、複製はできるという場合です。INVENTRY アプリケーションが、20 ユーザーのみしかサポートできないが、複製はできるものとします。 DEFAPPL を指定した複数 LUMAP によって、最初の 20 の HNGINV クライアントが INVENTRY に送信され、次の 20 の HNGINV クライアントが INVENTR2 に、さらに次の 20 の HNGINV クライアントが INVENTR3 に 送信されます。

IPGROUP  IPGGEN
     255.0.0.0:3.0.0.0
ENDIPGROUP
LUGROUP  LUTSO   TSO00001..TSO00999  ENDLUGROUP
LUGROUP  LUCICS  CICS0001..CICS0999  ENDLUGROUP
LUGROUP  LUIMS   IMS00001..IMS00999  ENDLUGROUP
HNGROUP  HNGINV
  *.INVDEPT.COM
ENDHNGROUP
LUGROUP  LUGINV1 LUINV01..LUINV20    ENDLUGROUP
LUGROUP  LUGINV2 LUINV21..LUINV40    ENDLUGROUP
LUGROUP  LUGINV3 LUINV41..LUINV60    ENDLUGROUP
LUMAP   LUTSO     IPGGEN   SPECIFIC  DEFAPPL  TSO      LOGAPPL  FIRSTONLY
LUMAP   LUCICS    IPGGEN   SPECIFIC  DEFAPPL  CICS     LOGAPPL              
LUMAP   LUIMS     IPGGEN   SPECIFIC  DEFAPPL  IMS      LOGAPPL         
LUMAP   LUGINV1   HNGINV             DEFAPPL  INVENTRY LOGAPPL  DEFONLY
LUMAP   LUGINV2   HNGINV             DEFAPPL  INVENTR2 LOGAPPL  DEFONLY
LUMAP   LUGINV3   HNGINV             DEFAPPL  INVENTR3 LOGAPPL  DEFONLY 

プール名指定は、単一のクライアント ID に関して、異なるオブジェクトを指定した 複数の LUMAP ステートメントを使用できるので、強力なマッピング方式です。