VTAM® ログモードは、クライアントを表す Telnet LU とホスト VTAM アプリケーション間に確立する セッションに関する多くの特性を定義します。例えば、ログモードは、Telnet がエミュレートする応答タイプ、表示スタイル、および LU の タイプを定義します。LU0 (非 SNA) および LU2 (SNA) は端末の LU タイプを表します。LU1 (SCS) および LU3 (3270 データ) はプリンターの LU タイプを表します。
Telnet は、クライアントの装置タイプに基づいて接続する時に、VTAM ログモードを各クライアントに一致させます。ただし、ユーザーが USSMSG10 画面でログモードを指定するか、接続にマップされた USS テーブルでログモードが構成される場合を除きます。デフォルト装置タイプおよびログモード・テーブルについては、「z/OS Communications Server: IP 構成解説書」を参照してください。デフォルトの端末ログモードは、TN3270 接続の場合は非 SNA であり、TN3270E 接続の場合は SNA です。セッション要求時に、Telnet は VTAM に対し、装置タイプに基づいて適切なログモードを指示します。ホスト VTAM アプリケーションは通常、要求を尊重し、要求されたログモードを使用してセッションをバインドします。ただし、VTAM ステートメントに従って、アプリケーションは、要求されたログモードをオーバーライドし、Telnet の要求とは異なる特性を使用してセッションをバインドすることができます。このため、Telnet で定義されたログモードが正しい場合でも、一部の画面サイズが正しく機能しないことがあります。ホスト・アプリケーションによるセッション開始を許可するために KEEPOPEN 機能を使用する場合、Telnet LU を定義する VTAM アプリケーション定義ステートメントの一部として、必要なログモードを DLOGMOD パラメーターにコーディングする必要があります。コーディングしないと、アプリケーションは独自のログモードを選択します。
Telnet による ATTN KEY 要求の処理方法は、非 SNA と SNA セッションでは異なります。非 SNA セッション (BIND FM 値が 02) の場合、Telnet は ATTN KEY 要求を '6C'x データ・バイトに 変換してから、アプリケーションに送信します。SNA セッション (BIND FM 値が 03) の場合、Telnet は ATTN KEY 要求を SNA シグナルに変換してから、優先データとしてアプリケーションに送信します。一部のクライアントは、ATTN がアプリケーションに確実に表示されるように、ATTN KEY 機能コード と '6C'x データ・バイトの両方を送信します。Telnet は ATTN KEY 機能を '6C'x データ・バイトまたは SNA シグナルに変換し、'6C'x の転送も行います。2 つの ATTN が受信されると、アプリケーションによっては、予期しない結果を 示したり、Telnet が ATTN をサポートしていないかのように見える可能性があります。SINGLEATTN パラメーターによって、Telnet は 1 つの ATTN の直後に 続く 2 番目の ATTN をドロップします。SINGLEATTN および NOSINGLEATTN パラメーターは、 細分度の異なるレベルに対して、すべての 3 つのパラメーター・ブロック・レベルにコーディング可能です。
1 つの装置タイプの TN3270 または TN3270E ログモードを変更するには、 TELNETDEVICE パラメーターを使用してください。Telnet がセッション要求を開始する たびに、Telnet は、TELNETDEVICE ステートメントに指定されたログモードが、そのセッションに 使われるように要求します。アプリケーション (1 次 LU) は、要求された ログモードをオーバーライドして、完全に違うログモードを使用することが できます。TELNETDEVICE パラメーターは、 細分度の異なるレベルに対して、すべての 3 つのパラメーター・ブロック・レベルに コーディング可能です。 LUMAP-DEFAPPL-PMAP ステートメントに マップされる PARMSGROUP の TELNETDEVICE をコーディングすると、 ログモードを LU およびアプリケーション特定にすることができます。
アプリケーションがそのセッションを開始すると、 そのセッションには TELNETDEVICE ログモードは影響しません。例えば、 プリンター・セッションは、プリンター・デフォルト・アプリケーションが 指定されていない限り、そのアプリケーションによって開始されます。 LUMAP-KEEPOPEN パラメーターは端末 ACB をオープンするのに使用され、1 次アプリケーションがセッションを開始するのを待ちます。
変換用ライン・モード接続は、装置タイプ TRANSFORM と共に TELNETDEVICE を コーディングすることによって、固有のログモードを持つことができます。ログモードでは、拡張グラフィックスを サポートしません。
特殊なケースとして、ログモード NONE は、Telnet がセッションを 開始するときにログモード要求を送信すべきでないことを指示する場合に、指定 可能です。
以下の例で、最初の行は TN3270 ログモードのみをデフォルトから SNX32705 に変更します。2 行目は、TN3270 と TN3270E 両方のログモードをデフォルトから SNX32705 と SNX32702 に変更します。3 行目は、TN3270E のみのログモードをデフォルトから SNX32702 に変更します。
TELNETDEVICE 3278-5-E SNX32705
TELNETDEVICE 3278-5-E SNX32705,SNX32702
TELNETDEVICE 3278-5-E ,SNX32702