CINIT 制御ベクトル 64 (CV64) に渡される接続情報

セッション確立のとき、CINIT と呼ばれる VTAM® セッション開始レコードが作成され、1 次アプリケーションに送信されます。CINIT に添付されるのは、Telnet 接続に関する追加情報を提供するため Telnet によって作成される制御ベクトル 64 (CV64) です。CV64 制御ベクトルには 4 つのサブベクトルが含まれます。CV64 制御ベクトルおよび 4 つのサブベクトルは、すべて鍵/長さベクトルとして定義されます。

CV64 - 制御ベクトルの開始
- 鍵/長さ (2 バイト)
  X'64mm'。ここで、mm は (ii + 2) + 4 + (hh +2 (SBV85 が存在する場合)) + 19 (SBV86 が存在する場合) となります
SBV81 - フラグおよび IP アドレス
- 鍵/長さ (2 バイト)
  X'81ii'。ここで、ii は、 IPv4 の場合は 06、IPv6 の場合は 18 です
- IP アドレス・タイプ (1 バイト)
  - 04 - IPv4
  - 06 - IPv6
- フラグ (1 バイト)
  - 80 - 将来使用するために予約
  - 40 - 将来使用するために予約
  - 20 - セキュア接続の場合はオン
  - 10 - セキュア接続フラグが有効な場合はオン
  - 08 - 接続テークオーバーが可能な場合はオン
  - 04 - TCP/IP スタックで IPv6 アドレスをサポートしており、クライアントが IPv4 アドレスを持っている場合はオン
  - 02 - Telnet サーバーが z/OS® Communications Server TN3270E Telnet サーバーの場合はオン
  - 01 - クライアントが TN3270E クライアントで確定応答をサポートしている場合はオン
- IP アドレス (IPv4 は 4 バイト、IPv6 は 16 バイト)
SBV82 - ポート番号
- 鍵/長さ (2 バイト)
  X'8202'
- ポート (2 バイト)
SBV85 - クライアントのホスト名 (SBV85 が常に存在するとは限りません)
- 鍵/長さ (2 バイト)
  X'85hh'。ここで、hh は、 1 + DNS 名長です
- フラグ (1 バイト)
  - 80 - DNS 名が 128 バイトに切り捨てられる場合はオン
- DNS 名 (最大 128 バイト)
SBV86 - クライアント IPv6 アドレス用に指定されている場合はゾーン ID (SBV86 が常に存在するとは限りません)
- 鍵/長さ (2 バイト)
  X'8611'
- フラグ (1 バイト)
  - 80 - ゾーンが切り捨てられる場合はオン
- ゾーン ID (16 バイト)