ポート選択の対話

複数の方法を使用して、ポートを割り当てたり予約したりできます。 各種の方法は、以下の方法で対話します。

これらの方法のいくつかを使用して予約されたポートは スタックによって一時ポートとして使用できないため、使用可能な一時ポートの 実際の数が EPHEMERALPORTS 範囲内に指定されているポートの数と等しくならない 場合があります。Netstat STATS/-S コマンドを使用して、 スタックによって割り当てることができる一時ポートの実際の数を 表示することができます。Netstat STATS/-S レポートの CONFIGURED EPHEMERAL PORTS フィールドは、 他の方法によって予約されているために、使用できない EPHEMERALPORTS 範囲内にある ポートを考慮に入れます。このフィールドは、 スタックによって割り当てることができるポートの実際の数を 反映します。

例えば、TCP/IP プロファイルの以下の部分について考慮します。

GLOBALCONFIG EXPLICITBINDPORTRANGE 30200 100
;
TCPCONFIG EPHEMERALPORTS 30000 39999
;
UDPCONFIG EPHEMERALPORTS 30000 39999
;
PORT      30005       TCP TCPAPPL2
PORT      30015       TCP TCPAPPL3
;
PORTRANGE 30025 5     TCP TCPAPPL6
PORTRANGE 30100 50    TCP AUTHPORT   ; FTP passive data ports
PORTRANGE 30500 300   TCP OMVS       ; INADDRANYPORT/INADDRANYCOUNT ports
;
PORT      30010       UDP UDPAPPL2
PORT      30015       UDP UDPAPPL3
;
PORTRANGE 30030 5     UDP UDPAPPL6
PORTRANGE 30500 300   UDP OMVS       ; INADDRANYPORT/INADDRANYCOUNT ports

この構成は、Netstat STATS/-S レポートの CONFIGURED EPHEMERAL PORTS フィールドの以下の値のような結果となります。

d tcpip,tcpcs1,netstat,stats
EZD0101I NETSTAT CS V2R1 TCPCS1
.
.
.
TCP STATISTICS
.
.
.
  CONFIGURED EPHEMERAL PORTS          = 9543
  EPHEMERAL PORTS IN USE              = 0
  EPHEMERAL PORTS MAX USAGE           = 0
  EPHEMERAL PORTS EXHAUSTED           = 0
UDP STATISTICS
.
.
.
  CONFIGURED EPHEMERAL PORTS          = 9693
  EPHEMERAL PORTS IN USE              = 0
  EPHEMERAL PORTS MAX USAGE           = 0
  EPHEMERAL PORTS EXHAUSTED           = 0
END OF THE REPORT

TCP の場合、構成済みの一時ポートの合計数は 10000 (ポート 30000 から 39999) であり、この数字は以下の数量によって 削減されます。

これらのポートを減算すると、CONFIGURED EPHEMERAL PORTS 値が 9543 になります。CONFIGURED EPHEMERAL PORTS 値は、EPHEMERALPORTS 範囲外のポートを含む PORT および PORTRANGE ステートメントには影響 されません。

UDP の場合、構成済み一時ポートの合計数は 10000 (ポート 30000 から 39999) であり、この数は、以下の数量によって 削減されます。

これらのポートを減算すると、CONFIGURED EPHEMERAL PORTS 値が 9693 になります。CONFIGURED EPHEMERAL PORTS 値は、EPHEMERALPORTS 範囲外のポートを含む PORT および PORTRANGE ステートメントには影響 されません。