リモート・メッセージ受信用の syslogd の構成

リモート syslogd インスタンスからメッセージを受信する機能が極めて有効となるのは、複数ホストからのメッセージのログを統合化して 1 つの z/OS® メッセージ・ログに入れる場合です。 例えば、System z® プロセッサーで Linux ホストを実行し、これらの Linux ホストが z/OS システムと協力して、または z/OS システムの代わりに処理を実行するというシナリオでは、Linux ホストで生成される特定の重要メッセージを z/OS システムから可視にすることができます。 この機能により、z/OS オペレーターは、Linux ホスト上で発生する特定の条件 (ローカル側または Linux ホストで処置が必要な条件) についてのアラートを受け取ることができます。

ご使用の環境でこのリモート・ロギング機能が便利であると判断する場合、この機能を使用可能にする前に検討が必要な構成上の考慮事項がいくつかあります。また、syslogd リモート・ロギング機能が両方向で作動できることに注意することも重要です。つまり、z/OS syslogd は、そのメッセージのいくつかを別のリモート syslogd インスタンスに転送することができます。または、z/OS syslogd インスタンスがリモート syslogd メッセージの受信側になることができます。 ここで説明する考慮事項は、主に、z/OS syslogd がリモート・メッセージの受信側であるという後者のシナリオを中心にしています。