各 z/OS UNIX ファイルのアーカイブ詳細を構成するためのステップ

自動アーカイブは、適格な z/OS® UNIX ファイルに対して機能します。個々の規則にそれぞれパラメーターを指定することによって、どのファイルが適格かを構成することができます。また、アーカイブ・プロセスに影響し、各ファイルの宛先データ・セットを決定するグローバル・パラメーターを構成することもできます。

始める前に

権限のあるユーザーのみがこれらのデータ・セットの読み取りを許可されるように、有効なデータ・セット・アクセス制御を使用して syslogd アーカイブ・データ・セットを保護する必要があります。syslogd アーカイブ・データ・セットには、機密情報が含まれる場合があります。

手順

各 z/OS UNIX ファイルのアーカイブ詳細を構成するには、以下のステップを実行します。

  1. syslogd 構成ファイルで BeginArchiveParms ステートメントを指定します。 BeginArchiveParms ステートメントは、このステートメントに付随する一連の規則のために、アーカイブされる各ファイル固有の修飾子で拡張される、データ・セット名の接頭部を指定します。
  2. 自動アーカイブの対象としてファイルにマークを付けるには、z/OS UNIX ファイルを使用する各規則で -N パラメーターを指定します。 また、アーカイブ・イベントの発生時にファイルを再初期化する必要があることを示すには、規則で -X パラメーターを指定します。 規則において -N または -X パラメーターを指定しない場合は、アーカイブ・イベントの発生時に宛先ファイルには何も起こりません。

    アーカイブ先として世代別データ・グループ (GDG) データ・セットを使用する場合は、GDG ベースが既に作成されている必要があります。以下の JCL (ジョブ制御言語) の例では、USER1.SYSARCH という GDG ベースが作成されます。

    //USER1X   JOB MSGLEVEL=(1,1),MSGCLASS=D,NOTIFY=USER1 
    //GDGA EXEC PGM=IDCAMS 
    //* 
    //GDGMOD   DD DSN=USER1.SYSARCH, 
    //      VOL=SER=CPDLB1, 
    //          UNIT=SYSALLDA, 
    //          SPACE=(TRK,(0)), 
    //          DCB=(LRECL=80,RECFM=FB,BLKSIZE=6800,DSORG=PS), 
    //          DISP=(,KEEP) 
    //SYSPRINT DD SYSOUT=* 
    //SYSIN    DD * 
      DEFINE GENERATIONDATAGROUP - 
             (NAME(USER77.MYGDG) - 
             EMPTY - 
             NOSCRATCH - 
             LIMIT(255) )

    GDG データ・セットについて詳しくは、 z/OS DFSMS データ・セットの使用法 を参照してください。