シスプレックス内の 1 組の TCP/IP スタックを、このシスプレックス内の他の TCP/IP スタックから機能的に独立したサブプレックスに分離します。
手順
以下のステップを実行して、シスプレックス内の 1 組の TCP/IP スタックをサブプレックスに分割します。
- SYSPLEXPORTS またはシスプレックス・ワイド・セキュリティー・アソシエーション (SWSA) に対応する TCP/IP カップリング・ファシリティー・ストラクチャーを使用する場合、必ず、この全ストラクチャーを MVS™ に定義し、完全なサフィックス付きの名前を使用したアクティブ CFRM ポリシーでそのストラクチャーを指定します。
例えば、SYSPLEXPORTS がベース・ストラクチャー名 EZBEPORT で使用され、2 つの VTAM® サブプレックス (11 と 12) が構成され、各 VTAM サブプレックス内で 2 つの TCP/IP サブプレックス (21 と 22) が定義される場合、EZBEPORT1121、EZBEPORT1122、EZBEPORT1221、および EZBEPORT1222 ストラクチャーが MVS に対して定義され、アクティブ CFRM ポリシーで指定されることを確認します。
- VTAM ノードがサブプレックスに分割される場合は、VTAM サブプレックス内の各 VTAM ノードを再構成します。この VTAM サブプレックスが新しい TCP/IP サブプレックスをサポートすることになります。VTAM サブプレックス化のセットアップ方法については、「z/OS Communications Server: SNA ネットワーク・インプリメンテーション・ガイド」を参照してください。
- 各 VTAM 再構成時に、新しいサブプレックスに配置する TCP/IP スタックごとに次のステップを実行します。
- スタックを停止します。
- TCP/IP プロファイルの GLOBALCONFIG ステートメントを変更して、新しいサブプレックスのグループ ID に XCFGRPID パラメーターを組み込みます。
- HiperSockets™ が使用可能であり、かつ、TCP/IP スタック (このスタックが同一 CPC 上にあり、同一の HiperSockets CHPID を使用する) がある場合、TCP/IP プロファイルの GLOBALCONFIG ステートメントを変更して、新しいサブプレックスに選択される VLAN ID に IQDVLANID パラメーターを組み込みます。
ヒント: このステップは、シスプレックス内のサブプレックスに必要な分離レベルに応じて異なります。HiperSockets 接続のサブプレックスを分離する必要がない (例えば、サブプレックス間でシスプレックス・ディストリビューターの配分の制限のみが必要である場合)、このステップを実行する必要はありません。
- 更新された TCP/IP プロファイルを指定して、TCP/IP スタックを開始します。
- 新しいサブプレックス内のすべての TCP/IP スタックが再構成されるまで処理を続行します。