TCP/IP スタックが動的 XCF を使用するための最小要件は、
同一ホストまたはホスト間通信が使用されているかどうかによって異なります。
異なる MVS™ ホストに存在する 2 つの TCP/IP スタック用の定義を生成するためには、以下の条件を満たす必要があります。
- 両方の MVS ホストが、同一シスプレックスに属している必要があります。
- VTAM® は、XCFINIT=YES または XCFINIT=DEFINE 開始オプションを指定するか、または VTAM XCF ローカル SNA メジャー・ノード ISTLSXCF を活動化することによって、XCF 通信を使用可能にする必要があります。構成について詳しくは、「z/OS Communications Server: SNA ネットワーク・インプリメンテーション・ガイド」を参照してください。
- DYNAMICXCF を各スタックの TCP/IP プロファイルに指定する必要があります。
この構成があると、動的 XCF を使用して、同一ホストおよびホスト間通信の両方を実行することができます。
同一 MVS ホストにある 2 つの TCP/IP スタック用の定義を生成するには、各スタックの TCP/IP プロファイルに DYNAMICXCF を指定する必要があります。
初期化時に、XCF 用に構成されている各 TCP/IP スタックは既知の XCF グループを結合します。グループ内の他のスタックが新しいスタックを発見すると、定義が自動的に作成され、リンクがアクティブにされ、各リンクのリモート IP アドレスがルーティング・テーブルに追加されます。リモート IP アドレスが追加された後、通常どおりに IP トラフィックが続行されます。
VTAM では、XCF ローカル SNA メジャー・ノードを活動化する必要があります。
これは、開始オプション XCFINIT=YES または XCFINIT=DEFINE を使用して行うことができます。動的に定義された XCF 定義がシスプレックス内の別 VTAM 用に作成されていて、その後停止され、異なる CPName で再開始されている場合には、動的 XCF がこの状態を認識し、
CPName の変化に合わせて自動的に既存の定義を変更します。XCF ローカル SNA メジャー・ノードが TCP/IP 開始時に非アクティブで、TCP/IP 初期化終了後まで活動化されない場合、TCP/IP は、次のいずれかの状態になるまで、シスプレックス内で既に開始されている他の TCP/IP ホストに動的定義を生成することはありません。
- 新しい TCP/IP ホストが検出される
- プロファイルに関係したオペレーター・コマンドが実行される (VARY TCPIP,,OBEYFILE、VARY TCPIP,,START、または VARY TCPIP,,STOP コマンドなど)