ポリシー・エージェントのロード分散機能の使用可能化のステップ

ポリシー・エージェントは、シスプレックス・ディストリビューターと対話して、ワークロード・バランシングを支援します。

手順

ポリシー・エージェントのロード分散機能を使用可能にするには、次のステップを実行します。

  1. PAGENT 構成ファイルで PolicyPerfMonitorForSDR ステートメントを定義し、ポリシー・パフォーマンス・モニター機能を使用可能にします。 この機能は、ターゲット・スタックおよび配分側スタックでアクティブになっている必要があります。
  2. z/OS® Communications Server のロード分散は、各サービス・レベルについてそれぞれ使用可能にする必要があります。 同じサービス・レベル名を持つポリシー・アクションを、該当するターゲット・スタックのそれぞれで、またそれらのターゲットの配分側スタックでも、定義する必要があります。 キー・サービス・レベル名のサブセットを配分側スタックに定義するのが合理的な方法です。配分側スタックに定義されたこれらのサービス・レベル名にマッピングされるトラフィックは、サービス・レベルごとに z/OS Communications Server ロード分散を受信します。 他のトラフィックは、 すべて Communications Server V2R10 ロード分散を受信します。
  3. バックアップ配分側スタックは、それが DVIPA の所有権を得たときにポリシー・アクションの動作を同じままに保ちたい場合には、それがバックアップしている対応する DVIPA ターゲットのアクティブ配分側スタックと同じポリシー・アクション構成定義を持っている必要があります。また、ポリシー・エージェント・パフォーマンス・モニター機能もアクティブにしておく必要があります。
  4. listener (pagentQosListener) と collector (pagentQosCollector) は、共通の PAGENT ポート番号を使用します。 これらは /etc/services インストール・ファイルの一部です。 PAGENT がターゲット・スタックを含む LPAR 上で実行中の場合、 pagentQosListener ポート番号を使用して listen 接続を開きます。配分側スタックを含む LPAR 上で実行中の PAGENT は、pagentQosCollector をソース・ポートとして、また pagentQosListener を宛先ポートとして使用して、各 PAGENT listener との TCP 接続を確立します。 listener は、ソース/宛先ポートが定義された collector/listener ポートと一致しないと、 接続要求に失敗します。シスプレックスのすべての LPAR にある /etc/services ファイルは、これらのポート番号を含むように更新されている必要があります。
  5. PROFILE.TCPIP データ・セットの PORT ステートメントを使用して、これらの 2 つのポート番号を PAGENT の予約済みポートとして定義します。
  6. PROFILE.TCPIP の IPCONFIG または IPCONFIG6 ステートメントに、DYNAMICXCF パラメーターを定義します。 PAGENT TCP 接続は XCF IP アドレスを使用します。

タスクの結果

ポリシーのセットアップについて詳しくは、シスプレックス・ディストリビューター・ポリシーのパフォーマンス・モニター構成シスプレックス・ディストリビューター・ポリシーの例、または シスプレックス・ディストリビューター・ルーティング・ポリシーの例を参照してください。