z/OS® UNIX シェルから SNTPD を開始できます。
始める前に
以下のファイルが存在することを確認します。
z/OS UNIX SNTPD によって使用されるファイル、および z/OS UNIX ファイル・システム内でのそれらの場所は、次のとおりです。
- /etc/services
- 各アプリケーション用のポートをここで定義します。
- /etc/syslog.conf
- syslogd の使用法に関する構成パラメーターが、このファイルで定義されます。
- /usr/sbin/sntpd
- これは、スティッキー・ビット・ファイルである /usr/lpp/tcpip/sbin/sntpd への
シンボリック・リンクです。SEZALOAD の SNTPD メンバーに、SNTP サーバー用の実行可能コードが収められています。
- /usr/lib/nls/msg/C/sntpdmsg.cat
- z/OS UNIX SNTPD サーバーが使用するメッセージ・カタログ。
低いポートの使用量に制限されている場合は、SNTPD が使用するポート (デフォルト値は 123)
は以下のいずれかであるべきです。
- SNTPD 開始プロシージャーの名前として予約する
- SNTPD ポートへのアクセスを制限するために、PORT ステートメントの SAF パラメーター
を使用する
SNTPD 専用の構成ファイルはありません。
手順
次のステップを実行して、z/OS UNIX シェルから SNTPD を開始します。
コマンド行に sntpd & と入力します。 このコマンドによって SNTPD が開始され、バックグラウンドに送信されます。以下のオプション・パラメーターは、
sntpd コマンドに使用されます。
- -d
- デバッグを使用可能にします。
デバッグ・メッセージは syslog デーモンへ送られます。
- -df pathname
- デバッグを使用可能にします。
デバッグ・メッセージは、指定したファイル場所へ送られます。
- -pf pathname
- pid ファイルのパス。以下に例を示します。
-pf /var
- -m nnnnn
- マルチキャスト・モードで動作します。
マルチキャストの更新を (TTL=1) すべての
インターフェースに nnnnn 秒間隔で送信します。
マルチキャスト要求を listen し、ユニキャスト返信で応答します。
-m の有効な範囲は 1 から 16284 です。
- -b nnnnn
- ブロードキャスト・モードで動作します。
このパラメーターは、ローカル・ブロードキャストをすべてのインターフェース
に nnnnn 秒間隔で送信します。
また、ブロードキャスト要求を listen してユニキャスト返信で応答することも指定します。
-b の有効な範囲は 1 から 16284 です。
- -s nn
- サーバーが送信するすべての返信で nn を stratum (階層) レベルとして使用します。
nn の有効な範囲は 1 から 15 です。-s を指定しなかったか、指定した値が有効でなかった場合は、デフォルトの stratum (階層) レベルである 1 が使用されます。
stratum (階層) レベルは、ローカル・クロックの相対的な正確さをネットワーク内の別の SNTP サーバーのクロックとの比較で示します。
値 1 が最も正確で、15 は最も低い正確度です。
- -?
- コマンド使用法の構文およびオプションの表示。
タスクの結果
MVS™ コンソールに以下のメッセージが表示されれば、SNTPD は開始されています。
EZZ9600I SNTP SERVER READY.