SNMPv3 は 1990 年代後半に設計され、2002 年 12 月に標準になりました。RFC 3410 から 3415 で定義されています (関連プロトコル仕様 を参照)。SNMPv3 は、SNMPv1 と SNMPv2 の基本的な SNMP 管理システムと操作を使用しますが、まったく新しいセキュリティー・アーキテクチャーを追加します。SNMPv3 アーキテクチャーはモジュール化されています。このため、アーキテクチャー全体を置き換えなくとも済むようにして、長期間、この SNMPv3 の各部分を拡張可能です。SNMPv3 は、特に次のモデルを含むフレームワークを定義します。
フレームワークは、複数のモデルを同時にサポートでき、時間とともに置き換えられるよう、構成されています。例えば、SNMPv3 には新しいメッセージ・フォーマットがありますが、SNMPv1 および SNMPv2c フォーマットで作成されたメッセージも引き続きサポートしています。同様に、ユーザー・ベースのセキュリティー・モデルを、以前に使用されていたコミュニティー・ベースのセキュリティー・モデルと並行してサポートすることができます。さらに、SNMPv3 は、次のような、その他の主な更新もプロトコルに追加しました。
新しい通知タイプ INFORM は、肯定応答を必要とする TRAP に似ています。肯定応答が受信されない場合、INFORM が再送されます。
SNMPv3 では、TRAP は送信側でフィルター処理することもできます。
SNMP エージェントは、RFC 3584 および RFC 3411 から 3415 で定義された MIB モジュールを使用して動的に構成できます。