MIBS.DATA での MIB オブジェクト情報の提供

他の SNMP マネージャーのように、z/OS® UNIX snmp コマンドを入力する場合は、値を検索したい MIB オブジェクトのオブジェクト ID (OID) を指定することができます。 MIB オブジェクトが Communication Server の SNMP 機能の 1 つによってサポートされる場合、オブジェクト ID の代わりに、z/OS UNIX snmp コマンドで MIB オブジェクトのテキスト名を使用することもできます。 Communications Server 機能でサポートされているすべての MIB オブジェクトは、 「z/OS Communications Server: IP システム管理者のコマンド」の付録『MIB オブジェクト』にリストされています。

例えば、SNMP エージェント sysUpTime MIB オブジェクトを検索するには、次のコマンドのいずれかを入力できます。

1.3.6.1.2.1.1.3 値は、sysUpTime MIB オブジェクトの OID です。

ユーザー定義の MIB オブジェクト、または他の製品からの MIB オブジェクトがあるときに、z/OS UNIX snmp コマンドでこれらの MIB オブジェクトのテキスト名を使用したい場合は、MIBS.DATA ファイルを使用して snmp コマンドに対してこれらのオブジェクトを定義することができます。MIBS.DATA ファイルのサンプルは、ファイル /usr/lpp/tcpip/samples/mibs.data として インストールされています。このサンプルをコピーして、インストール・システムに合わせて変更してください。MIBS.DATA ファイルの検索に使用される検索順序については、構成情報の検索順序についてを参照してください。

他の製品が MIBS.DATA 構文を使用するファイルを提供する場合、それらのファイルからのステートメントを MIBS.DATA ファイルに付加して、これらのステートメントが snmp コマンドからアクセス可能になるようにしてください。例えば、IBM® OSA-Express Direct サブエージェントは、MIBS.DATA 構文でファイルを提供するので、OSA-Express 管理データのテキスト名が z/OS UNIX snmp コマンドで使用できるようになります。このファイルの取得方法については、「zEnterprise System and System z10 OSA-Express お客様ガイドおよび解説書」を参照してください。