VTAM 表示チューニング統計

IBM® 10GbE RoCE Express® インターフェースが初めて開始されたときに、VTAM® は、それを表すトランスポート・リソース・リスト・エレメント (TRLE) を動的に作成します。動的に作成された名前は、 IUTpffff の形式です。ここで、p は、 ポート番号、ffff は、PCI-Express 機能 ID (PFID) です。例えば、GLOBALCONFIG SMCR PFID 0018 PORTNUM 1 を指定した場合、TRLE 名は IUT10018 となります。

VTAM DISPLAY TRL コマンドおよび DISPLAY ID コマンドを使用して、10GbE RoCE Express インターフェースの TRLE 表現に関する情報を表示できます。その中には、物理ネットワーク ID (PNet ID)、およびインターフェースを使用する TCP スタックに関する情報が含まれます。

ヒント: DISPLAY TRL または DISPLAY ID コマンド出力に仮想機能番号 (VFN) があることを利用して、RoCE Express 機構が共用 RoCE 環境で動作しているかどうかを判別できます。VFN は、共用環境には存在しますが、専用環境には存在しません。

VTAM は、TNSTAT 開始オプションまたは MODIFY TNSTAT コマンドを使用して要求された際に、10GbE RoCE Express インターフェースのチューニング統計を収集します。10GbE RoCE Express インターフェース・レベルでの処理を表すチューニング統計、およびユーザーまたは TCP/IP スタック・レベルでの統計の両方が維持されます。TCP/IP スタック・レベル統計は、 GetRnics 要求でも提供されます。詳しくは、ネットワーク管理インターフェースを参照してください。

VTAM コマンドについて詳しくは、「z/OS Communications Server: SNA オペレーション」を参照してください。チューニング用統計の収集について詳しくは、「z/OS Communications Server: SNA ネットワーク・インプリメンテーション・ガイド」を参照してください。