Netstat コマンドおよび DISPLAY TCPIP,,STOR コマンドを使用して、RDMA による共用メモリー通信 (SMC-R) 情報を表示できます。
これらのコマンドについて詳しくは、「z/OS Communications Server: IP システム管理者のコマンド」を参照してください。
Netstat ALL/-A レポート
Netstat
ALL/-A レポートを使用して、TCP 接続が SMC-R 通信を使用しているかどうかを
判別することができます。SMCID/-U フィルターを使用して、
SMC-R リンク・グループ ID またはリンク ID 値をフィルターとして指定することによって、レポートをフィルタリングすることができます。
フィルターが指定済みの場合は、指定された SMC-R リンク・グループまたはリンクを全探索する TCP 接続のみが表示されます。
Netstat ALLConn/-a および Netstat COnn/-c レポート
Netstat ALLConn/-a および
Netstat COnn/-c レポートを使用して、TCP 接続情報を
取得できます。SMCID/-U フィルターを使用して、
SMC-R リンク・グループ ID またはリンク ID 値をフィルターとして指定することによって、レポートをフィルタリングすることができます。
フィルターが指定済みの場合は、指定された SMC-R リンク・グループまたはリンクを全探索する TCP 接続のみが表示されます。
Netstat CONFIG/-f レポート
Netstat CONFIG/-f レポートを使用して、GLOBALCONFIG ステートメントの設定を表示できます。これには、
SMCGLOBAL および SMCR パラメーターが含まれます。
Netstat DEvlinks/-d レポート
Netstat DEvlinks/-d レポートを使用して、IPAQENET インターフェースまたは IPAQENET6 インターフェースが SMC-R に適格であるかどうかを表示でき、適格である場合は、使用中の関連 10GbE RoCE Express® インターフェース (関連 RNIC インターフェースともいう) に関する情報を表示できます。物理ネットワーク ID (PNetID) も表示されます。これは、10GbE RoCE Express インターフェースが関連付けられていない理由の判別に役立ちます。
Netstat DEvlinks/-d レポートを使用して、10GbE RoCE Express インターフェースを全探索する SMC-R リンクおよび SMC-R リンク・グループに関する情報を表示することもできます。これには、高可用性に関する考慮事項で説明しているように、リンク・グループの冗長レベルを含みます。この情報を取得するには、Netstat コマンドに SMC 修飾子を指定する必要があります。
SMCID/-U フィルターを使用し、SMC-R リンク ID またはリンク・グループ ID をフィルターとして指定することによって、Netstat レポートをフィルタリングすることができます。
- SMC-R リンク ID が指定されている場合、その SMC-R リンクに関する情報が、
そのリンクを含む SMC-R リンク・グループに関する情報に加えて
表示されます。
- SMC-R リンク・グループ ID が指定されている場合、SMC-R リンク・グループおよび
グループ内のすべての SMC-R リンクが表示されます。
Netstat PORTList/-o レポート
Netstat PORTList/-o レポートを使用して、定義済み TCP ポートまたはポートの範囲に対する
NOSMC および SMC パラメーターの設定を表示することができます。
Netstat STATS/-S レポート
Netstat STATS/-S レポートを使用して SMC-R 使用統計を表示することができます。
- 場合によっては、SMC-R 統計が同じ名前の全体的な TCP 統計のサブセットであることがあります。例えば、Current
Established Connections フィールドの値が TCP
Statistics および SMCR Statistics の両方の下に表示されます。
SMC-R リンクを全探索しない現行接続の数を判別するには、
TCP 統計の合計から SMC-R 統計の合計を減算します。
- それ以外の場合は、SMC-R 統計は、SMC-R 処理にのみに適用される情報を表します。例えば、Active SMC Links Opened フィールドは、対応する TCP 統計値を
持ちません。
- どの SMC-R 統計が
Netstat STATS/-S
レポート内のどのカテゴリーに適合するかについて詳しくは、「z/OS Communications Server: IP システム管理者のコマンド」を参照してください。
DISPLAY TCPIP,,STOR 出力
DISPLAY TCPIP,,STOR コマンドを使用して、現行の SMC-R ストレージ使用量を
表示することができます。値は、リモート・メモリー・バッファー
(RMB) に SMC-R RECV MEMORY として、
ステージング・バッファーに SMC-R SEND MEMORY として表示されます。
このストレージは、GLOBALCONFIG SMCR パラメーターの FIXEDMEMORY サブパラメーターの設定により制限されます。SMC-R 情報は、SMC-R 機能が使用可能であるか、またはこの
TCP/IP スタックに対して以前に使用可能にされていた場合にのみ
表示されます。