シスプレックス・ディストリビューター

シスプレックス・ディストリビューター機能では、追加の構成を行わなくても、RDMA による共用メモリー通信 (SMC-R) を使用できます。 TCP 接続は通常どおりにシスプレックス・ディストリビューター・ノードを使用してセットアップされ、ランデブー処理に示しているように、接続エンドポイントでは、SMC-R ランデブー情報が交換されます。シスプレックス・ディストリビューター・ノードでは、ランデブー交換で渡される情報が検査され、SMC-R プロトコルに対して最適なサーバー・アプリケーションが選択されます。サーバー・アプリケーションへの TCP 接続の確立後、ランデブー処理は続行され、SMC-R 通信が可能かどうかの判断、および必要に応じて SMC-R リンク・グループの確立が行われます。図 1 に示しているように、TCP 接続が SMC-R 通信に切り替わると、データはシスプレックス・ディストリビューター・ノードを経由しなくなります。ディストリビューター・ノードのこのバイパスは、SMC-R プロトコル使用時のシスプレックス・ディストリビューター機能のパフォーマンス向上を表します。

図 1. シスプレックス・ディストリビューターと SMC-R の対話
この図については、前の段落で説明しています。