別名データベース

別名割り当てとは受信側の 1 つの名前を別の名前に変換するプロセスです。 例えば、総称名 (root など) を実際のユーザー名へ、あるいは 1 つの名前を名前リスト (すなわち、メーリング・リスト) へ変換します。 別名ファイルの位置は、sendmail.mc ファイル内で define(`ALIAS_FILE',`path') を使用して定義します。 以下に例を示します。
define(`ALIAS_FILE',`/etc/mail/aliases')

sendmail を機能させるためには、MAILER-DAEMON および postmaster で別名が必要になります。 別名ファイルはすべて、この必要とされる別名を含んでいる必要があります。

postmaster の別名は、すべてのサイトは postmaster という名前のユーザーあてのメールを受け入れることができなければならないという要件に基づいて、実際のユーザーの名前を拡張したものでなければなりません。 サイトに postmaster という名前のユーザー・アカウントが実際に存在しない限り、別名ファイルに別名が必要です。postmaster は、メール関連の問題および問題をかかえたユーザーによって送信されるメール問題に関するプログラムを受信します。

メールがバウンスされた場合 (送達できないために戻されること)、メールは MAILER-DAEMON から送信されますが、そのメールを送信したのは元の送信者であるように示されます。 ユーザーはバウンスされたメールに、誤って応答することがしばしばあるため、この別名を定義しておきます。

以下の例は、別名ファイルを示しています。# で始まる行はコメントです。 空白行は無視されます。別名のさまざまな形式について詳しくは、bat book を参照してください。

# Alias for mailer daemon
MAILER-DAEMON:IBMUSER

# Following alias is required by the new mail protocol, RFC 822
postmaster:IBMUSER

# Alias to handle mail to msgs and news
nobody: /dev/null
 
注: 別名ファイルを作成した後で、かつ、sendmail デーモンを最初に立ち上げる前に、newaliases コマンドまたは -bi コマンド行スイッチを用いて、sendmail を実行し、別名ファイルをロードする必要があります。
制約事項: /usr/lpp/tcpip/samples/sendmail/README.m4 に記載されているように、USING LDAP FOR ALIASES, MAPS, AND CLASSES のセクションは、z/OS® ではサポートされません。