syslogd の分離

インストール・システムは syslogd の分離によって、指定された syslogd 機能にどのユーザー ID およびジョブ名が syslogd レコードを書き込めるかを制御することができます。インストール・システムはこの機能を使用すると、システムとアプリケーションの syslogd レコードを分離したり、異なるアプリケーションからの syslogd レコードを分離したりできます。この機能によって、アプリケーション・レベルのプロセスがシステム用の syslogd 機能をオーバーフローし、システム syslogd レコードが失われるのを防ぐことができます。この機能は、syslogd リポジトリーを選択するための既存の機能と優先順位の基準に加えて、追加基準としてユーザー ID とジョブ名の両方または一方が指定されると、使用可能になります。

さらに、syslogd レコード書き込み機能に関連付けられたユーザー ID およびジョブ名を、syslogd コマンド行パラメーターに基づいてオプションで syslogd レコードに保管することもできます。この機能は、複数のジョブまたはユーザーの syslogd レコードを同一の syslogd 機能で記録している場合に有用です。 この機能を使用すれば syslogd レコードの作成者を確実に識別できるとともに、syslogd レコードにスプーフがあっても、そのレコードを確実に識別することができます。

syslogd の分離では、ネットワーク内の他のホストからの syslogd メッセージの受信を使用不可にすることもできます。この機能は、syslogd コマンド行パラメーターによって提供されています。このパラメーターは、すべてのホストからの syslogd メッセージの受信を使用不可にします。インストール・システムで、ネットワーク内の一定のホストだけに syslogd へのアクセスを許可したい場合には、代わりに IP フィルター操作を使用して、どのホストに syslogd UDP ポートへのアクセスを許可するか指定することができます。