ルーター通知からの複数の経路

単一プレフィックスへの複数デフォルト経路および複数プレフィックスは、 ルーター通知を介して確認されます。z/OS® Communications Server TCP/IP が複数の IPv6 インターフェースを持つリンクに隣接ルーターが常駐する場合、隣接ルーターのルーター通知を介して確認される各経路に対して複数の経路があります (リンクへのインターフェースごとに 1 経路)。デフォルト経路およびプレフィックスへの間接経路は、複数の隣接ルーターによって発信されたルーター通知から確認できます。

単一プレフィックスへの複数の直接プレフィックス経路が確認されると、すべての経路はスタック・メイン経路テーブルにインストールされます。スタックのポリシー・ベースの経路テーブルにインストールされている経路のサブセットは、その経路テーブルの RouteTable ステートメントの DynamicRoutingParms パラメーターによって制御されます。

単一プレフィックスへの複数のデフォルト経路または複数の間接プレフィックス経路が確認されると、スタック経路テーブルにインストールされている経路のサブセットを判別するため、スタックによって以下の情報が使用されます。

最も高い優先値が指定されている経路は、経路テーブルにインストールされます。しかし優先値に関係なく、アクティブなインターフェースを通して到達可能なルーターから確認された経路は優先されます。

単一プレフィックスへの複数のデフォルト経路または複数のプレフィックス経路がスタック・メイン経路テーブルにインストールされている場合、TCP/IP は、IPCONFIG6 ステートメントの MULTIPATH パラメーターの設定に従ってこれらの経路を使用します。単一プレフィックスへの複数のデフォルト経路または複数のプレフィックス経路がスタックのポリシー・ベースの経路テーブルにインストールされている場合、TCP/IP は、その経路テーブルについての RouteTable ステートメントの Multipath6 パラメーターの設定に従ってこれらの経路を使用します。