リゾルバーを開始する前に、OMVS セグメントを含む、リゾルバーの開始済みプロシージャーにユーザー ID をあらかじめ定義して、リゾルバーが z/OS® UNIX サービスを使用できるようにしておく必要があります。開始済みプロシージャーへのユーザー ID の定義および割り当てについては、「z/OS Security Server RACF セキュリティー管理者のガイド」を参照してください。
リゾルバーを開始するには、以下の 2 つの方法があります。
リゾルバーは、z/OS UNIX の初期化時に開始されます。この方法でリゾルバーを開始することによって、リゾルバーが開始される前に、リゾルバー・サービスを必要とするアプリケーションが開始されることはありません。z/OS UNIX を使用してリゾルバーを開始する場合、デフォルトのリゾルバー設定 (デフォルトのリゾルバー設定を参照) を使用できます。または、オプションで開始プロシージャーを作成し、アドレス・スペースを定義することもできます (リゾルバーのカスタマイズを参照)。
リゾルバーは MVS™ START オペレーター・コマンドを発行することによって開始されます。この開始方法を使用するには、リゾルバーをカスタマイズする必要があります。詳しくは、リゾルバーのカスタマイズを参照してください。リゾルバーを開始するのにこの方法を使用する場合は、リゾルバーのアドレス・スペースが初期化される前に、リゾルバー・サービスを必要とするアプリケーション (例えば、INETD) が開始される可能性があります。その場合、z/OS UNIX /etc/rc ファイルから INETD の開始コードを削除し、リゾルバーの初期化が完了してからオートメーションによって INETD を開始する必要が生じることもあります。
z/OS UNIX を使用してリゾルバーを開始する場合、z/OS UNIX の初期化時に以下のアクションが発生します。
BPXF224I THE RESOLVER_PROC, procname, IS BEING STARTED