基本リゾルバー構成ファイル

基本リゾルバー構成ファイルには、TCPIP.DATA ステートメントがあります。リゾルバー・ディレクティブに加え、このファイルは、構成ファイルのいずれかへのアクセスを試みる場合に使用するデータ・セット接頭部 (DATASETPREFIX ステートメントの値) を判別するために参照されます。

基本リゾルバー構成ファイルにアクセスするために使用される検索順序を以下に示します。

  1. GLOBALTCPIPDATA。

    これが定義された場合、リゾルバー GLOBALTCPIPDATA セットアップ・ステートメントの値が使用されます。GLOBALTCPIPDATA ステートメントの記述については、リゾルバーおよびグローバル TCPIP.DATA ファイル を参照してください。

    検索は継続して追加の構成ファイルにも行われます。検索は次のファイルが見つかると終了します。

  2. //SYSTCPD DD カード

    ddname SYSTCPD に割り振られているデータ・セットが使用されます。

    規則: リゾルバーによる TCPIP.DATA ステートメントの読み取りおよび使用が複数回になる可能性があるため、SYSTCPD を割り振る場合は、FREE=CLOSE JCL パラメーターを使用しないでください。TCPIP.DATA ステートメントが、長期実行プログラムに割り振られている間に 変更できるようにするには、MVS™ 順次データ・セットではなく、MVS 区分データ・セットの メンバーの使用を考慮します。 長期実行のアプリケーションの場合は、次にリゾルバー MODIFY REFRESH コマンドを使用して、TCPIP.DATA ステートメントが変更されたことを示す必要があります。
  3. userid/jobname.TCPIP.DATA

    userid は、現行のセキュリティー環境 (アドレス・スペースまたはタスク/スレッド) に関連した ユーザー ID です。

    jobname は、バッチ・ジョブに関する JOB JCL ステートメントに指定された名、 または開始プロシージャーのプロシージャー名です。

  4. SYS1.TCPPARMS(TCPDATA)
  5. DEFAULTTCPIPDATA

    これが定義された場合、リゾルバー DEFAULTTCPIPDATA セットアップ・ステートメントの値が使用されます。DEFAULTTCPIPDATA ステートメントの記述については、リゾルバーおよびグローバル TCPIP.DATA ファイル を参照してください。

  6. TCPIP.TCPIP.DATA