z/OS XL C/C++ 環境変数の JCL からの設定

z/OS® XL C/C++ UNIX アプリケーションを JCL から開始する場合、以下の例に示すように、アプリケーションの JCL 内にパラメーターとして、環境変数をコーディングする必要があります。

この例では、RESOLVER_CONFIG 環境変数の z/OS UNIX ファイルへの設定が示されています。

//OSNMPD    PROC
//*
//* Procedure for running the SNMP agent
//*
//OSNMPD EXEC PGM=EZASNMPD,REGION=4096K,TIME=NOLIMIT,
// PARM=('POSIX(ON) ALL31(ON)',
//      'ENVAR("RESOLVER_CONFIG=/etc/tcpa.data")/-d 0')
⋮

この例では、RESOLVER_CONFIG 環境変数の MVS™ 区分データ・セットへの設定が示されています。

//OSNMPD    PROC
//*
//* Procedure for running the SNMP agent
//*
//OSNMPD EXEC PGM=EZASNMPD,REGION=4096K,TIME=NOLIMIT,
// PARM=('POSIX(ON) ALL31(ON)',
//  'ENVAR("RESOLVER_CONFIG=//''TCPA.MYFILE(TCPDATA)''")/-d 0')
⋮

この例では、RESOLVER_CONFIG 環境変数の DD カードへの設定が示されています。
```
//OSNMPD PROC
//*
//* Procedure for running the SNMP agent
//*
//OSNMPD EXEC PGM=EZASNMPD,REGION=4096K,TIME=NOLIMIT,
// PARM=('POSIX(ON) ALL31(ON)',
// 'ENVAR("RESOLVER_CONFIG=DD:TCPDATA")/-d 0')
//TCPDATA DD DSN=TCPA.MYFILE(TCPDATA),DISP=SHR
⋮
```
ヒント: 以下の例で示すように、DD 名を //DD:ddname で指定することもできます。
```
⋮
// 'ENVAR("RESOLVER_CONFIG=//DD:TCPDATA")/-d 0')
```
DD 名の指定について詳しくは、「z/OS XL C/C++ プログラミング・ガイド」を参照してください。
この例では、STDENV DD ステートメントを使用して環境変数を設定する方法を示しています。環境変数は STDENV DD ステートメントで指定された場所から読み取られます。STDENV を使用する利点は、EXEC JCL ステートメントの PARM= パラメーターに指定できる、文字の最大数に関する懸念を排除できることです。STDENV DD ステートメントを使用して環境変数を設定するには、以下のステップを実行します。
1. 可変長レコード・フォーマット (RECFM=V/VB) の環境変数を含む MVS データ・セットを作成します。
  この例では、MVS データ・セット TCPA.ENVAR(OSNMPD) が使用されています。
  
  規則: 固定長レコード・フォーマット (RECFM=F/FB) を使用して MVS データ・セットを割り振らないでください。固定長では、環境変数にブランクが埋め込まれるためです。
2. 環境変数を含むように、MVS データ・セットを編集します。
  以下の例では、RESOLVER_CONFIG 環境変数のファイルへの設定が示されています。
```
RESOLVER_CONFIG=/etc/tcpa.data
```
  以下の例では、RESOLVER_CONFIG 環境変数の MVS データ・セットへの設定が示されています。
```
RESOLVER_CONFIG=//’TCPA.MYFILE(TCPDATA)’
```
3. 指定された RESOLVER_CONFIG 環境変数から TCPIP.DATA 情報を入手するためにアプリケーションの JCL を更新します。
```
//OSNMPD PROC
//*
//* Procedure for running the SNMP agent
//*
//OSNMPD EXEC PGM=EZASNMPD,REGION=4096K,TIME=NOLIMIT,
// PARM=(’POSIX(ON) ALL31(ON)’,
// ’ENVAR("_CEE_ENVFILE=DD:STDENV")/-d 0’)
//STDENV DD DSN=TCPA.ENVAR(OSNMPD),DISP=SHR
```
_CEE_ENVFILE 環境変数を使用した環境変数リストの指定についての詳細は、「z/OS XL C/C++ プログラミング・ガイド」を参照してください。