ネットワークの UNRESPONSIVETHRESHOLD 値の最適化

モニター・インターバルごとに、リゾルバーは直前の 30 秒間または 5 分間で失敗したネーム・サーバーに対する照会のパーセンテージを計算し、このパーセンテージを UNRESPONSIVETHRESHOLD ステートメントで設定したしきい値と比較して、DNS ネーム・サーバーが無応答であるかどうかを判別します。リゾルバーがネーム・サーバーに対して照会を複数回送信し、ネーム・サーバーがこの複数の照会に対して応答しない場合、それぞれの照会は応答に対する固有の失敗と見なされます。UNRESPONSIVETHRESHOLD 値を指定する場合は、設定の有効性に影響を与える次の要因について考慮してください。

ガイドライン: あるネーム・サーバーについてエラー率を判別して、最適なしきい値を設定する場合、無応答のネーム・サーバーのオートノミック静止機能をアクティブにする前に、エラー率を判別してください。

最適なしきい値を選択するために使用できる 1 つの戦略は、デフォルト設定値 (25%) から始め、ネットワークの通常の操作中に発生するネットワーク・オペレーター・メッセージがあれば、その数を調べることです。

最適なしきい値を選択するために使用できる 2 番目の戦略は、最も低いしきい値の設定 (1%) から始めることです。送信されるリゾルバー照会全体のうち小さな割合の照会に対して、ご使用のネーム・サーバーが応答に失敗した場合、リゾルバーは EZZ9308E メッセージを生成します。5 分のインターバルでは、リゾルバーは EZZ9310I メッセージも生成します。これは、最新の 5 分間隔のスライディング・ウィンドウにおける失敗のパーセンテージを示します。EZZ9310I メッセージを使用して、ネットワークの通常操作中の最も高い失敗率を判別し、しきい値をその割合に設定するか、またはその割合よりも少し上の値に設定します。例えば、EZZ9310I メッセージに表示された最も高い失敗のパーセンテージが 4% の場合、ご使用のネットワークでしきい値を 5% に設定します。この値を設定することで、ご使用のネットワークで通常発生する割合よりも高い失敗率が発生したときのみに、リゾルバーはネーム・サーバーを無応答と見なします。