Network SLAPM2 サブエージェントを開始する前に、以下のアプリケーションを開始し、初期化しておく必要があります。
Network SLAPM2 サブエージェントは、z/OS® シェルから、または開始タスクとして開始することができます。
Network SLAPM2 サブエージェント実行可能ファイル (nslapm2) は、/usr/lpp/tcpip/bin にあります。また、/bin からのリンクもあります。(プロファイル内の) PATH ステートメントに /bin または /usr/lpp/tcpip/bin が含まれていることを確認してください。
Network SLAPM2 サブエージェントには、実行時に 1 つ以上の DLL へのアクセスが必要です。 通常、すべての必須 DLL を含む /usr/lib ディレクトリーを組み込むように、LIBPATH 環境変数を設定する必要があります。
サブエージェントの開始前に LIBPATH 環境変数をエクスポートします。 これは、HOME ディレクトリーの /etc/profile または .profile で行うのが最適です。 以下に例を示します。
export LIBPATH=/usr/lib
以下はコマンドの例です。
nslapm2 -d 3 -t 1800 -c special -P 5000
上記のコマンドは、以下の特性を備えた Network SLAPM2 サブエージェントを開始します。
MVS™ コンソールまたは SDSF で S NSLAPM2 コマンドを使用します。 サンプル・プロシージャーが SEZAINST のメンバー EZAPAGSB に入っています。
// PARM=('POSIX(ON) ALL31(ON)',
// 'ENVAR("LIBPATH=/usr/lib")/')
//STDENV DD PATH='/etc/nslapm2.env',PATHOPTS=(ORDONLY)
/etc/nslapm2.env ファイルでは、
LIBPATH=/usr/lib
ランタイム・オプションの指定について詳しくは、「z/OS Language Environment プログラミング・ガイド」を参照してください。LIBPATH 環境変数の設定の詳細については、「z/OS UNIX System Services コマンド解説書」も参照してください。
/tmp/nslapm2.tcpname.pid は、Network SLAPM2 サブエージェントが作成する一時 NSLAPM2 サブエージェント pid ファイルです。 このファイルには、Network SLAPM2 サブエージェントの現行呼び出しのプロセス ID が入っています。
Network SLAPM2 サブエージェントを停止するには、停止コマンド (P NSLAPM2) を使用するか、z/OS シェルで kill コマンドを使用します。 例えば、次のように TERM シグナルを指定して kill コマンドを実行すると、Network SLAPM2 サブエージェントにリソースをクリーンアップさせてから、このサブエージェント自体を終了することができます。ただし、pid は nslapm2 プロセス ID です。
kill -s TERM pid
nslapm2 プロセス ID は、次の z/OS UNIX コマンドを使用して入手できます。
ps -A