ネットワーク管理者は、z/OS® CS Network SLAPM2 サブエージェントを利用することにより、データを検索し、現行の Network SLAPM2 ポリシー定義のセットが必要条件を満たしているかどうか、または調整を加える必要があるかどうかを判別することができます。Network SLAPM2 サブエージェントを開始する前に、Network SLAPM2 サブエージェントの基本的な操作特性のいくつかを構成しておく必要があります。
手順
Network SLAPM2 サブエージェントを構成するには、以下のステップを実行します。
- Network SLAPM2 サブエージェント・セキュリティー許可を構成します。 Network SLAPM2 サブエージェントがポリシー・エージェントからパフォーマンス・モニター・データを取り出すためには、このサブエージェントがスーパーユーザー権限または SERVAUTH クラス内のセキュリティー製品権限を持っている必要があります。
これらのプロファイルは、次に示すように、TCP/IP スタックとポリシー・タイプによって定義できます。ここで、sysname はシスプレックス内で定義されているシステム名、TcpImage は要求されているポリシー情報の TCP 名、ptype は要求されているポリシー・タイプ (QOS) です。
EZB.PAGENT.sysname.TcpImage.ptype
プロファイル名のセグメントにワイルドカードを使用することができます。SERVAUTH クラスが存在しない (RACLIST でない) か、サブエージェントの要求 (TcpImage およびポリシー・タイプ) にプロファイルがない場合、許可は拒否され、データは戻されません。
SERVAUTH クラスがアクティブで、サブエージェントの要求 (TcpImage およびポリシー・タイプ) にプロファイルがあり、MVS™ ユーザーがすべてのプロファイルに定義されている場合は、許可が与えられてデータが戻されます。
SERVAUTH クラスがアクティブで、サブエージェントの要求 (TcpImage およびポリシー・タイプ) にプロファイルがあり、MVS ユーザーが一部のプロファイルに定義されていない場合、許可は拒否され、データは戻されません。
プロファイル名の作成、およびそのプロファイルに対するユーザーの許可に必要なコマンド例は、SEZAINST 内の EZARACF のサンプルを参照してください。
- ポリシー・エージェントを以下のように構成します。
- ポリシー・エージェントに QoS ポリシー規則と QoS ポリシー・アクションを構成します。
Network SLAPM2 サブエージェントは、アクティブな QoS ポリシーの統計のみを保持します。
詳しくは、ポリシー・エージェントを構成するためのステップを参照してください。
- ポリシー・エージェントに PolicyPerformanceCollection を構成します。
SLAPM2 サブエージェント用にポリシー・エージェントからパフォーマンス・モニター情報を検索するために、規則についての PolicyPerformanceCollection ステートメントを使用可能にする必要があります。
PolicyPerformanceCollection ステートメントについて詳しくは、ポリシー・パフォーマンス収集の構成を参照してください。
- SNMP エージェントを構成し、開始します。
詳しくは、ステップ 1: SNMP エージェントの構成を参照してください。