DiffServ ポリシーの例

この DiffServ ポリシーの目的は、FTP サーバーからのトラフィック・アウトバウンドのサブセットをマップすることです。

このポリシーは、幾つかの DS 専用属性を使用しているだけでなく、PolicyAction ステートメントの PolicyScope DataTraffic 属性によって、DiffServ ポリシーとして識別されます。

以下の項目が、このトピックの例に適用されます。

ポリシー規則は、ソース・アドレス 200.50.23.11 から範囲 20-21 のポート (FTP アウトバウンド・データ接続はポート 20 を使用します) によって発信されたトラフィックを選択します。
ポリシー規則は、7/1/2000 から 7/1/2005 まで、月曜日から金曜日までの午前 6 時から午後 10 時 (現地時間) まで、アクティブになります。
ポリシー・アクションは、このポリシーに準拠するトラフィックについては ToS バイトを '10000000' に設定することを指定します。
アクションは、平均速度が 256 キロビット/秒、ピーク速度が 512 キロビット/秒、バースト・サイズが 64 キロバイトのトークン・バケット・トラフィック・コンディショナーを設定します。これらの仕様を超えるトラフィックは、'00000000' という TOS バイトを付けて、ベストエフォートとして送信されます。

 PolicyRule                               diffServ 
     { 
        ProtocolNumberRange                   6
        SourceAddressRange                    200.50.23.11 
        SourcePortRange                       20-21 
        PolicyActionReference                 tokenbucket
        PolicyRulePriority                    10
        ConditionTimeRange                    20000701000000:20050630235959
        DayOfMonthMask                        1111111111111111111111111111111 
        DayOfWeekMask                         0111110 
        TimeOfDayRange                        06:00-22:00 
     } 
     PolicyAction                             tokenbucket
     { 
        PolicyScope                           DataTraffic 
        OutgoingTOS                           10000000 
        DiffServInProfileRate                 256       # 256 Kbps 
        DiffServInProfileTokenBucket          512       # 512 Kbits 
        DiffServInProfilePeakRate             512       # 512 Kbps 
        DiffServInProfileMaxPacketSize        120       # 120 Kbits 
        DiffServOutProfileTransmittedTOSByte  00000000 
        DiffServExcessTrafficTreatment        BestEffort 
     }

このポリシーのゴールは、指定した属性に一致する発信データに、アクション "interactive1" で定義されている QoS サービス・レベルを割り当てることです。

以下の項目が、このトピックの例に適用されます。

この規則は、ソース・ポート 80 (すなわち HTTP サーバー) の TCP 接続 (プロトコル 6) のトラフィック、およびストリング "/catalog" で始まるアプリケーション定義データのみを突き合わせます。
HTTP トラフィックを扱っているため、この規則は基本的に、"/catalog" で始まる URI に関連するすべての発信トラフィックを、"interactive1" ポリシー・アクションで指定した DS 特性を用いて管理することを示しています。

PolicyRule          web-catalog       # web catalog traffic 
{                                                 
     protocolNumberRange  6                       
     SourcePortRange    80                        
     ApplicationData /catalog
     policyActionReference  interactive1   
     
}                                                 

PolicyAction      interactive1
{
    policyScope DataTraffic
    outgoingTOS 10000000
}