OMPROUTE

動的経路構成を使用しているスタックごとに 1 つずつ、OMPROUTE のインスタンスを実行してください。 OMPROUTE の各インスタンスは、SYSMULTI を持つユーザー ID の下で実行する必要があります。 OMPROUTE は、マルチキャスト IP アドレスと通信します。 これらのアドレスは、NetAccess セキュリティー・ゾーンの中へ構成されている必要があります。 OMPROUTE が隣接ノードと通信する必要があり、それらの隣接ノードが、制限付きスタックのセキュリティー・ラベル、またはローカル IP アドレスへ関連付けられたセキュリティー・ラベルと同等なセキュリティー・ラベルを持つネットワーク・セキュリティー・ゾーン内にない場合、OMPROUTE は、SYSMULTI で EZB.STACKACCESS リソース・プロファイルに対する更新権限を持つユーザー ID の下で実行されなければなりません。 EZB.STACKACCESS リソース・プロファイルに対する UPDATE 権限を持つ SYSMULTI ユーザーは、「すべてのトラフィックは、スタックのセキュリティー・ラベルまたはローカル IP アドレスへ関連付けられたセキュリティー・ラベルと同等のセキュリティー・ラベルを持つセキュリティー・ゾーン内にいるパートナーとのトラフィックでなければならない」という制限を免除されます。 ルーティング構成ファイルを入念に保護して、ネットワーク・セキュリティーを維持してください。 使用するルーティング・プロトコルによってサポートされているアプリケーション・レベル・セキュリティーを使用することを考慮してください。 OMPROUTE は、それがサービスするスタックについてのスタック・アフィニティーを使用して実行する必要があります。

OMPROUTE は、マルチキャスト UDP データグラムを使用して、 共通サブネットワーク上の隣接 OSPF ルーティング・デーモンを発見します。 次に隣接 OMPROUTE インスタンスは、相互に TCP 接続を確立します。 OMPROUTE を実行する 2 つの制限なしスタックが、XCF でも IUTSAMEHOST でもない 共通サブネットワークに接続されると、隣接エラーが発生します。 マルチキャスト UDP データグラムは正常に 伝送されますが、2 つの SYSMULTI インターフェース・アドレス間の次の TCP 接続は、 パケットのタグ付けを必要とするため失敗します。 これらの隣接の障害は、OMPROUTE が、通信できないパートナーからマルチキャスト・データグラムを受信できないようにすると回避できます。