メンバー・フラグ: NOTARGETSYS、NOTARGETIP、および NOTARGETAPP

これらのフラグの意味は、リソース不足のため現時点ではメンバーが新規ワークロードを受け入れるべきでないことを、Advisor がロード・バランサーに勧告することを示します。メンバー内の IP アドレスがシスプレックス内またはサブプレックス内のどの TCP/IP スタック上にも存在しない場合は、そのメンバーについては NOTARGETSYS が表示されます。メンバー内の IP アドレスを所有する Agent が、Advisor との連絡を失った場合、またはまだ開始されていない場合も、このフラグが表示されることがあります。 まれにではありますが、ロード・バランサーは、そのまま先へ進んで、NOTARGETSYS フラグが表示されているメンバーにワークロード要求をルーティングすることを決定する場合があります。これは、グループ内に、ワークロード要求のルーティング先としてそれより適切な候補がない場合です。 メンバーがアプリケーション・メンバーを表しており、そのアプリケーションがアクティブ状態でない場合は、そのメンバーについて NOTARGETAPP が表示されます。 メンバーがシステム・メンバーであり、該当の IP アドレスが使用不可能である場合は、NOTARGETIP が表示されます。 これには、分散 VIPA (DVIPA)、推奨されない IPv6 アドレス、および使用不可の IPv6 アドレスが含まれます。 NOTARGETIP フラグが表示された場合は、ロード・バランサーでメンバー内の IP アドレスを更新する必要があります。 これらのアドレスのいずれかを使用してアプリケーション・メンバーがコーディングされている場合は、それらのメンバーについては常に NOTARGETAPP が表示されます。図 1 の行 19 は NOTARGETSYS フラグ、行 23 は NOTARGETIP フラグ、そして行 47 は NOTARGETAPP フラグを示しています。NOTARGETSYS、NOTARGETIP、および NOTARGETAPP フラグについて詳しくは、「z/OS Communications Server: IP システム管理者のコマンド」を参照してください。