NOCHANGE、PUSH、TRUST

これらのフラグはすべてロード・バランサーにより設定されます。 これらのフラグが表示されるかどうかは、使用している特定のロード・バランサー実装がこれらのフラグをサポートしているかどうか、およびロード・バランサー内でこれらのフラグが構成されているかどうかによって決まります。 これらのフラグの設定を、z/OS® 管理者が制御することはできません。

NOCHANGE フラグは、ロード・バランサーと Advisor の間で転送されるデータ量に影響を与えることがあります。 このフラグが設定されている場合は、そのロード・バランサーへの最後のデータ送信以降に変更されたデータのみが含まれます。 この設定がサポートされているかどうかを判別するには、ロード・バランサーの資料を参照してください。

PUSH フラグは、どれだけ早く特定のイベントをロード・バランサーに通知するかに影響を与えることができます。PUSH フラグがオンになっていない場合は、ロード・バランサーは、Advisor を定期的にポーリングして、更新の有無を確認する必要があります。 このフラグがオンの場合は、ポーリングが有効になっている場合より早く、所定のイベントをロード・バランサーに通知することが可能になります。 これらのイベントが早期に通知される場合としては、例えば、あるターゲット・アプリケーションがサービス対象から除外された場合、およびメンバーの IP アドレスをシスプレックス内の別システムに移動 (VIPA テークオーバー) したり、または完全に除去した場合などがあります。PUSH フラグがオンのときは、Advisor は、少なくとも各更新間隔ごとに、重み付けおよび状況に関する更新情報をロード・バランサーに送信します (新規情報が使用可能な場合)。 この設定がサポートされているかどうかを判別するには、ロード・バランサーの資料を参照してください。

TRUST フラグが示す意味は、このロード・バランサーを使用して、自分自身以外の他システム・コンポーネントがメンバーをロード・バランサーに登録することを許可するかどうかです。 z/OS Load Balancing Advisor は、現在はこの機能を利用していません。

図 1 の行 5 には、これらのフラグがすべて示されています。NOCHANGE、PUSH、および TRUST フラグについて詳しくは、「z/OS Communications Server: IP システム管理者のコマンド」を参照してください。