アクティブ・セキュリティー・アソシエーションと ipsec -f default コマンド

ipsec -f default コマンド発行時、IPSec 保護のトラフィックに対してネゴシエーション済みのアクティブ・セキュリティー・アソシエーションは、削除されません。ただし、デフォルト・ポリシーが有効状態で IP フィルター・ポリシーからの関連の IP フィルター規則が削除された場合、または、それらの IP フィルター規則が変更された結果セキュリティー・アソシエーションの対象範囲を包含しなくなった場合は、そのセキュリティー・アソシエーションは削除されます。その場合、IP セキュリティー・ポリシーが再ロードされる時点で、セキュリティー・アソシエーションが削除されます。

例えば、以下のような一連のアクションでは、セキュリティー・アソシエーションは削除されません。

  1. ipsec -f default コマンドが発行される。

    セキュリティー・アソシエーションは、スタックおよび IKE 内にアクティブのまま残されますが、使用はできません。

  2. IP セキュリティー構成ファイル内の IP フィルター・ポリシーに対して変更は行われない。

    セキュリティー・アソシエーションは、スタックおよび IKE 内にアクティブのまま残されますが、使用はできません。

  3. ipsec -f reload コマンドが発行される。

    セキュリティー・アソシエーションは、スタックおよび IKE 内にアクティブのまま残され、使用可能な状態になっています。

以下の一連のアクションでは、セキュリティー・アソシエーションは削除されます。

  1. ipsec -f default コマンドが発行される。

    セキュリティー・アソシエーションは、スタックおよび IKE 内にアクティブのまま残されます。

  2. アクティブ・セキュリティー・アソシエーションに関連した IpFilterRule ステートメントが削除される。
  3. コンソールからの MODIFY PAGENT,REFRESH コマンドの発行により、IP セキュリティー・ポリシーが更新される。

    既存のセキュリティー・アソシエーションが削除されます。

  4. ipsec -f reload コマンドが発行される。

    セキュリティー・アソシエーションは既に削除されています。

上記いずれの場合も、デフォルト IP フィルター・ポリシーが有効になっているときは、セキュリティー・アソシエーションは使用できません。