スタック固有ファイルと共通ファイルの両方を使用してリモート IP セキュリティー・ポリシーを構成するためのステップ

スタック固有ファイルと共通ファイルの両方を使用して、リモート IP セキュリティー・ポリシーを構成することができます。 重複ステートメントがある場合、スタック固有ファイルが常に共通ファイルよりも優先されます。

手順

スタック固有 IP セキュリティー構成ファイルと共通 IP セキュリティー構成ファイルの両方を使用してリモート IP セキュリティー・ポリシーを構成するには、以下のステップを実行します。

  1. ポリシー・クライアントのメインのポリシー・エージェント構成ファイルに、ServerConnection ステートメント、および構成する IP セキュリティー・スタックごとの TcpImage ステートメントの行を含めます。
    ServerConnection
    {
       …
    }
    TcpImage TCPCS  /etc/TCPCS.image
    TcpImage TCPCS2 /etc/TCPCS2.image
    ⋮
  2. ステップ 1 に表示されている TcpImage ステートメントに指定したそれぞれの構成ファイルに、PolicyServer ステートメントを含めます。 例えば、/etc/TCPCS.image では次のとおりです。
    PolicyServer
    {
       ClientName  IPSecClientTCPCS
       PolicyType IPSec
       {
          …
       }
       …
    }

    In /etc/TCPCS2.image:

    PolicyServer
    {
       ClientName  IPSecClientTCPCS2
       PolicyType IPSec
       {
          …
       }
       …
    }
  3. ポリシー・サーバーのメイン構成ファイルに、次のように、DynamicConfigPolicyLoad ステートメントを含めます。
    DynamicConfigPolicyLoad  IPSecClientTCPCS
    {
       PolicyType IPSec
       {
          CommonPolicyLoad /etc/common.ipsecpol
          PolicyLoad /etc/TCPCS.ipsecpol
       }
       …
    }
    DynamicConfigPolicyLoad  IPSecClientTCPCS2
    {
       PolicyType IPSec
       {
          CommonPolicyLoad /etc/common.ipsecpol
          PolicyLoad /etc/TCPCS2.ipsecpol
       }
       …
    }

タスクの結果

共通 IP セキュリティー構成ファイル内のすべてのステートメントが、ポリシーの初期化時点で、スタックごとにポリシーに追加されます。 /etc/TCPCS.ipsecpol と /etc/TCPCS2.ipsecpol のどちらのファイルでも、/etc/common.ipsecpol の中のステートメントを参照できます。重複する名前がある場合は、スタック固有の IP セキュリティー構成ファイルで名前が指定されているステートメントが、共通 IP セキュリティー構成ファイル内の同名のステートメントをオーバーライドします。