z/OS UNIX System Services 計画

X/Open という組織は、X/Open Portability Guide (XPG) という名称で発行した一連のガイドの中で、UNIX インターフェースの実装内容の標準を文書化しています。 X/Open は UNIX という用語を所有し、XPG 4.2 に含まれる UNIX 定義に従う、さまざまな実装の UNIX の認証を行っています。 z/OS® UNIX システム・サービス、つまり z/OS UNIX は、X/Open が XPG 4.2 で定義している認定 UNIX システムです。z/OS UNIX は、従来の MVS™ 機能および従来の MVS データ・セット・タイプ (区分データ・セット、順次データ・セットなど) と共存します。アプリケーション・プログラミング・インターフェース (API) と対話式シェル環境を使用して、z/OS UNIX ファイルとユーティリティーへの同時のアクセスを可能にします。 2 つの異なる種類の z/OS UNIX シェル環境が使用可能です。

API を使用すれば、バッチ・ジョブ、TSO/E 対話式ユーザーが実行依頼したジョブ、およびほとんどの他の開始タスクを含む任意の環境で、または任意の他の MVS アプリケーション・タスク環境で、プログラムを実行することができます。プログラムは次のものを要求できます。
シェル・インターフェースは TSO/E に類似した実行環境であり、再構造化拡張実行プログラム言語 (REXX) に似たシェル・コマンドのプログラム言語を持ちます。シェル・サポートは次のものからなります。

OS/390® V2R5 より前には、OS/390 UNIX は fork() または spawn() 関数を実行するプログラム用として APPC/MVS を必要としました。この目的のために APPC/MVS はもう必要ありません。Fork や spawn されたアドレス・スペースは、UNIX 処理用 の z/OS で MVS のワークロード・マネージャー (WLM) コンポーネントによって実装されるようになりました。

プロセスのタイプは次のものにできます。

ユーザー・プロセスまたはデーモン・プロセスは、1 つ以上のスレッドを持つことができます。スレッドとは、1 つのプロセス内の単一の制御のフローのことです。アプリケーション・プログラマーは、複数のスレッドを作成して、アプリケーションを並列に実行できる独立したセクションの構造にして、システム・リソースをより効率的に使用することができます。