TCP セグメンテーション・オフロード・サポートを使用して、TCP/IP スタックが QDIO モードのほとんどの IPv4 および IPv6 のアウトバウンド TCP セグメンテーション処理を、OSA-Express 機構にオフロードするようにできます。この機能は、SEGMENTATIONOFFLOAD パラメーターを IPCONFIG または IPCONFIG6 プロファイル・ステートメントに指定することによって構成できます。 セグメンテーション・オフロードを使用可能にするには、チェックサム処理も OSA-Express 機構にオフロードする必要があります。
TCP/IP スタックは、セグメンテーション処理をオフロードできない以下の場合に、TCP セグメンテーション処理を実行します。
- IPv4 セグメンテーションのオフロードのみをサポートしている OSA-Express 機構 (OSA-Express3 およびそれ以前の機構) との間で送信される IPv6 パケット
- 同じ OSA-Express ポートを共用する他のスタックに直接送られるパケット
- IPSec カプセル化パケット
- マルチパスが有効になっているとき (マルチパス・グループ内のすべてのインターフェースがセグメンテーション・オフロードをサポートしている場合を除く)
- SEGMENTATIONOFFLOAD パラメーターが IPCONFIG または IPCONFIG6 ステートメントに指定されていない場合
ヒント: TCP セグメンテーション・オフロードの利点を最も有効に活用できるのは、大規模 TCP 送信バッファーを使用するアプリケーションです。
TCP 接続の相手側の TCP 受信バッファー・サイズも、ネゴシエーションされるバッファー・サイズに影響を与えます。これらのバッファーのサイズは、以下のメカニズムを使用して制御できます。
- TCPCONFIG ステートメントの TCPSENDBFRSIZE パラメーターを使用して、すべてのアプリケーションのデフォルト TCP 送信バッファー・サイズを設定します。
- アプリケーションでは、SO_SNDBUF ソケット・オプションを使用して、デフォルトの TCP 送信バッファー・サイズをオーバーライドできます。
- TCPCONFIG ステートメントの TCPRCVBUFRSIZE パラメーターを使用して、すべてのアプリケーションのデフォルトの TCP 受信バッファー・サイズを設定します。
- アプリケーションは、SO_RCVBUF ソケット・オプションを使用して、デフォルトの TCP 受信バッファー・サイズをオーバーライドできます。
要件: TCP セグメンテーション・オフロード・サポートの使用に必要な OSA マイクロコード・レベルを判別するには、該当する装置の予防サービス計画 (PSP) バケットを参照してください。