リゾルバー構成データ・セットの共用

一般的に推奨されるのは、各スタックごとに別個の DATASETPREFIX 値を使用し、必要な構成データ・セットの別個のコピーを作成することです。少なくとも、リゾルバー構成データ・セットの別個のコピーは作成してください。 ただし、テスト用と実動のスタックでは、おそらく異なる DATASETPREFIX 値を使用することになります。 しかし、スタックが機能的に同一であれば、同じ DATASETPREFIX 値と、同じ構成データ・セットの多くを共用することができます。2 つの TCPIPJOBNAME が異なるため、別個の TCPIP.DATA データ・セットが必要です。 一方、各 TCPIP.DATA で同じ DATASETPREFIX 値を使用することによって、スタック間でリゾルバー構成データ・セットを共用することを選択することができます。

別個の TCPIP.DATA データ・セットのほかに、/etc/resolv.conf ファイルも必要になる場合があります。 その場合には、環境変数 RESOLVER_CONFIG を使用して、適切なリゾルバー情報を指示します。

サーバー固有の構成データ・セットを割り当てるために、サーバーが DATASETPREFIX を使用する場合は、注意が必要です。 サーバーの JCL プロシージャーで可能なかぎり、明示の割り当てを使用することを試みてください。 ほとんどのサーバーは、DD ステートメントを使用して、構成データ・セットを明示して割り当てることができます。

一部のサーバーでは、DATASETPREFIX を使用して新しいデータ・セットを作成する場合があります。 新しいデータ・セットを作成するサーバーでは、作成されるデータ・セットに対して、代替のデータ・セット接頭部を指定することができます。NPF は、取り込んだ印刷データで、新しい順次データ・セットを作成します。NPF は、この目的のために、NPFPRINTPREFIX と呼ばれる特殊なキーワードを NPF.DATA の中に持っています。 このキーワードが指定されると、NPF は、TCPIP.DATA からの DATASETPREFIX 値を使用する代わりに、それを新しく作成された印刷データ・セットのための高位修飾子として使用します。 新しいデータ・セットを作成するサーバーの別の例としては、SMTP サーバーがあります。