特定のトランスポート・プロバイダーに対するアフィニティーを持ったサーバー

サービスがトランスポート・プロバイダーの内部機能 (例えば、 Telnet、 OMPROUTE、 OSNMPD、 および Netstat コマンド) に関係している場合は、サーバー・アプリケーションと選択された トランスポート・プロバイダーとの間の明示的な結び付きが必要です。(図 1 を参照してください。) 選択すべき単一トランスポートを指定する方法も必要になります。

図 1. 特定のトランスポート・プロバイダーに対するアフィニティーを持ったサーバー
特定のトランスポート・プロバイダーに対するアフィニティーを持ったサーバーの例

TCP/IP によって提供されるソケット API を使用するアプリケーションを除いて、z/OS® UNIX ソケット API を使用し、特定のトランスポート・プロバイダーにバインドする必要があるその他の IBM 提供のアプリケーションでは、z/OS UNIX ソケット呼び出し setibmopt() (「z/OS XL C/C++ ランタイム・ライブラリー・リファレンス」を参照) を使用して、選択した TCP を指定します。 C 関数 __iptcpn() (「z/OS XL C/C++ ランタイム・ライブラリー・リファレンス」を参照) は、アプリケーションが TCPIP.DATA ファイルを検索し、特定の TCP/IP 名を見付けられるようにします。(図 2 を参照してください。) z/OS Language Environment® ランタイムを使用するアプリケーションも、環境変数 _BPXK_SETIBMOPT_TRANSPORT を設定することにより、スタック・アフィニティーを確立することができます。

図 2. アプリケーションの特定トランスポート・プロバイダーへのバインディングの例
特定のトランスポート・プロバイダーにバインドされたソケットを使用するアプリケーションの例