自動リスタート・マネージャー (ARM) は、MVS™ コンポーネントの 1 つであり、これによって、TCP/IP スタックが異常終了 (ABEND) 後に自動的に再始動できます。
初期化時に TCP/IP は、以下のオプションを使用して、自動的に自動リスタート・マネージャーに登録します。
REQUEST=REGISTER
ELEMNAME=EZAsysclonetcpname
ELEMTYPE=SYSTCPIP
TERMTYPE=ELEMTERM
ここで、
- sysclone は、1 文字または 2 文字の、MVS システム名を指す省略表記です。SYSCLONE 静的システム・シンボルについて詳しくは、「z/OS MVS 初期設定およびチューニング 解説書」を参照してください。
- tcpname は、自動リスタート・マネージャーに登録している TCP/IP スタックの 1 から 8 文字の名前です。
例えば、SYSCLONE の値が 02 で、TCP/IP スタック名が TCPCS である場合は、ELEMENT 値は EZA02TCPCS になります。
規則: - TCP/IP スタックは、同一システムでのみ、自動リスタートをサポートします。TCP/IP の自動リスタート管理ポリシーで TERMTYPE(ALLTERM) を明示的に指定しないでください。
デフォルト値 ALLTERM を使用するポリシーは、TCP/IP スタック登録値 ELEMTERM で指定変更されます。
- VARY TCPIP,,OBEYFILE コマンドを使用して加えられた動的構成変更が、TCP/IP の再始動後に失われないようにするには、それらの構成変更を、通常の TCP/IP 始動プロシージャーの一部にしておきます。
自動リスタート・マネージャーについて詳しくは、「z/OS MVS シスプレックスのセットアップ」を参照してください。