複数の TCP/IP スタックを使用した FTP の構成

複数の TCP/IP スタックを使用して FTP サーバーを構成する前に、TCP/IP の複数インスタンスに関する考慮事項を検討してください。

FTP サーバーは、特定のトランスポート・プロバイダーとのアフィニティーを持つサーバーとして構成するか、一般サーバーとして構成することができます。

FTP サーバーを特定のトランスポート・プロバイダーとのアフィニティーを持つように構成するには、以下のアクションを実行します。

• FTP カタログ式プロシージャーで _BPXK_SETIBMOPT_TRANSPORT キーワードをコーディングします。 以下の例は、FTP サーバーが TCPIPOE に対するアフィニティーを持つように設定しています。

  //FTPD   PROC MODULE='FTPD',PARMS=''                       
  //FTPD   EXEC PGM=&MODULE,REGION=4096K,TIME=NOLIMIT,       
  //      PARM=('POSIX(ON) ALL31(ON)',                        
  //           'ENVAR("_BPXK_SETIBMOPT_TRANSPORT=TCPIPOE"',
  //           '"TZ=EST")/&PARMS')  

• PROFILE.TCPIP で、以下のようにポート 20 および 21 を FTP サーバー用に予約します。

           PORT 
               21 TCP FTPD1          ; FTP server control port
               20 TCP OMVS NOAUTOLOG ; FTP server data port 

FTP サーバーを一般サーバーとして構成するには、すべてのトランスポート・プロバイダー上にある PROFILE.TCPIP の中で、ポート 20 および 21 を FTP サーバー用に予約します。 FTP サーバーは、新しいトランスポート・プロバイダーがアクティブにされたとき、それを検出し、ポート 21 へバインドしようとします。 そのポートが FTP サーバー用に予約されていない場合、FTP サーバーは次のメッセージで終了します。

EZYFT13E bind error : EDC5111I Permission denied