FTCHKJES は、サーバーが FILETYPE=JES モードにあって、かつクライアントがジョブを実行依頼しようとしている場合に呼び出されます。以下の情報がこの出口に渡されます。
- ユーザー ID
- 現行 JCL ステートメントが入っているバッファー
- バッファー内のステートメントのサイズ
- JESLrecl 値
- 現行シリーズのこのバッファーの数
- 現在転送済みバイト (このバッファーも含む)
- クライアント ID (セッション・インスタンス ID も参照)
- JESRecfm 値
- FTCHKJES 出口の特定作業域 (4 バイト)
- クライアントの制御接続のソケット・アドレス構造体
- サーバーの制御接続のソケット・アドレス構造体
- セッション・インスタンス ID
- 256 バイト・スクラッチパッド・バッファー
この出口は、出口に渡された情報に基づいて、ジョブを JES 内部読み取りプログラムに実行依頼することも、
それをリジェクトすることもできます。例えば、この出口は JOB ステートメントの USER= パラメーターを検索し、それがクライアントのユーザー ID に反しないか検査することができます。
リモート・ジョブの実行依頼が拒否された場合は、出口はユーザーに以下の返信を
送ります。
550 User Exit refuses this job to be submitted by userid