リゾルバーは、照会パケットをネーム・サーバーに送信することによって動作します。
照会パケットは以下のフィールドから構成されます。
RFC 1035 は、照会タイプと照会クラスを定義します。ネーム・サーバーは、照会パケットの
3 つのフィールドとそのデータベースのマッチングを行います。柔軟性を持たせるために、
以下のワイルドカード照会タイプが定義されています。
- タイプ
- 説明
- ANY
- ドメイン・ネームのあらゆるレコード・タイプを示します。
- AXFR
- ゾーンにあるすべてのレコードを転送するために 2 次
ネーム・サーバーが使用する照会タイプを示します。(AXFR 照会タイプを使用する場合、
照会クラスは IN にセットします。)
- MAILB
- ドメイン・ネームのあらゆるメールボックス・レコードを示します。
ネーム・サーバーは以下の照会応答を返すことができます。
- 応答
- 説明
- 権限サーバー
- これは 1 次または 2 次ネーム・サーバーから戻されます。
ネーム・サーバーは、指定された照会のゾーンを定義するために
使用したすべてのドメイン・データを含んでいます。
- BADVERS
- ネーム・サーバーは、無効な EDNS0 バージョンを含む要求を受け取りました。
- Nonauthoritative
- これはネーム・サーバーが保持しているキャッシュから戻されます。
キャッシュは、指定された照会のゾーンを定義するために
使用したドメイン・データを含んでいません。
- フォーマット・エラー
- ネーム・サーバーは、リゾルバーから送られた照会パケット
にエラーを検索しました。
- 名前のエラー
- 指定されたドメイン名用の、いかなるタイプ (ワイルドカードも含む) の
リソース・レコードも存在しません。
- NXDOMAIN (ネガティブ)
- 指定されたドメイン名に、要求されたタイプのレコードが
見つかりませんでした。
- Not-implemented
- ネーム・サーバーは、要求された照会のタイプを
サポートしません。
- NOTAUTH
- ネーム・サーバーはゾーンの権限を持っていません。
- NOTZONE
- 与えられたゾーンに更新すべき名前がなかったため、動的更新は
失敗しました。
- NXRRSET
- 前提条件を満たしていないため、動的更新は失敗しました。
前提条件では存在していてはならないリソース・レコード・セット
が存在しています。
- 委託
- 照会に応答する可能性のある他のネーム・サーバーの
アドレスを含んでいます。再帰的照会がサポートされていない、要求されていない、
またはネットワーク接続の問題で答えられない場合、referral (委託) 応答が
返されます。
- 拒否
- ネーム・サーバーは指定された操作の実行を拒否します。例えば、一部のルート・ネーム・サーバーではゾーン転送を制約して、設定された数の IP アドレスにします。
- YXDOMAIN
- 新しい名前が長すぎるため、DNAME マッピングが
失敗しました。
- YXRRSET
- 前提条件を満たしていないため、動的更新は失敗しました。
前提条件では存在していなければならないリソース・レコード・セット
が存在していません。