メール・サーバーがコマンドに対し、リソースが一時的に使用不可と応答したとき、CSSMTP はメール・メッセージの送信を再試行できます。CSSMTP には以下の 2 つのタイプの再試行が実装されています。
長期再試行を構成すると、再試行を待つ間、メール・メッセージは CSSMTP メモリーに保管されます。 発信側のスプール・ファイルも、すべてのメール・メッセージが送信されるまで、または配信不能の通知が送信されるまで、CSSMTP に保留されます。 再試行処理の間、発信側のスプール・ファイルは保留されるので、RetryLimit ステートメントは延長再試行用に構成する時間間隔より短い時間間隔に構成する必要があります。 例えば、RetryLimit ステートメントの時間間隔を数時間にします。
延長再試行を構成している場合、長期再試行期間の終了時に配信不能だったメール・メッセージは、発信元のスプール・ファイルの解放後、拡張期間の間に再試行されます。延長再試行の間、メール・メッセージは z/OS® UNIX ファイルのシステム・ディレクトリーに保管されます。 拡張試行処理の間、発信側のスプール・ファイルは解放されるので、ExtendedRetry ステートメントは長期再試行用に構成した時間間隔より長い時間間隔に構成できます。 例えば、ExtendedRetry ステートメントの時間間隔を数日間とします。
これらのステートメントを別個に、または同時に使用して、メール処理に最適なシステム環境を用意できます。
例えば、以下のステートメントで長期再試行は 1 時間に、延長再試行は 3 日間に設定されます。
RetryLimit
{
Count 6
Interval 10
}
ExtendedRetry
{
Age 3
Interval 60
MailDirectory /var/cssmtp/CSSMTP/mail/
}