TCP/IP 構成データ・セット

表 1 は、TCP/IP サーバーおよび機能によって使用される構成 MVS™ データ・セットと z/OS® UNIX ファイルのリストです。この表には、Communications Server で提供されているサンプル・データ・セットまたはファイルの名前、およびそのデータ・セットまたはファイルの使用方法が記載されています。

表 1. TCP/IP 構成データ・セット
名前 (検索順序) コピー元 使用法
ADNR.CONF

自動ドメイン・ネーム登録開始プロシージャーの CONFIG DD ステートメントに指定されている MVS データ・セットまたは z/OS UNIX ファイル

SEZAINST(ADNRCNF) 自動ドメイン・ネーム登録構成ステートメント。
CSSMTP.CONF
  1. CSSMTP アプリケーション開始プロシージャーの CONFIG DD ステートメントによって参照される MVS データ・セットまたは z/OS UNIX ファイル
  2. jobname.CSSMTP.CONF
SEZAINST(CSSMTPCF) CSSMTP アプリケーション構成ステートメントを含む。
Defense Manager daemon (DMD) 構成
  1. DMD_FILE 環境変数によって指定されている MVS データ・セットまたは z/OS UNIX ファイル
  2. /etc/security/dmd.conf
/usr/lpp/tcpip/samples/dmd.conf DMD 構成ステートメントを含む。
デジタル証明書アクセス・サーバー (DCAS) 構成
  1. DCAS_CONFIG_FILE 環境変数により指定される MVS データ・セットまたは z/OS UNIX ファイル
  2. /etc/dcas.conf
  3. tsouserid.DCAS.CONF
  4. TCPIP.DCAS.CONF
サンプルは提供されていない。 DCAS 構成ステートメントを含む。
/etc/hosts サンプルは提供されていない。 IPv4 名前照会に使用可能なローカル・ホスト・ファイルの一つ。/etc/hosts の作成 を参照してください。
hlq.ETC.IPNODES SEZAINST(EZBREIPN) リゾルバー・セットアップ・ファイルに COMMONSEARCH が指定された場合に、IPv6 名前照会、または IPv4 および IPv6 名前照会で使用される、ローカル・ホスト・ファイルの一つ。
/etc/mail/sendmail.cf /usr/lpp/tcpip/samples/sendmail/cf/sample.cf メッセージ転送エージェント (MTA) として使用時は、sendmail デーモンに対して構成情報を提供する。 メール・ユーザー・エージェント (MUA) として使用時は、当データ・セットは、/etc/mail/submit.cf が存在しないとエンド・ユーザーの sendmail アプリケーションに対して構成情報の提供も行う。
/etc/mail/submit.cf /usr/lpp/tcpip/samples/sendmail/cf/submit.cf メール・ユーザー・エージェント (MUA) として使用時は、エンド・ユーザーの sendmail アプリケーションに対して構成情報を提供する。
/etc/mail/zOS.cf /usr/lpp/tcpip/samples/sendmail/cf/zOS.cf メッセージ転送エージェント (MTA) として使用時は、sendmail デーモンに対して z/OS 固有の情報を提供する。現時点では、 このファイルは Secure Sockets Layer (SSL) 情報のみで構成される。
ETC.PROTO usr/lpp/tcpip/samples/protocol 指定されたプロトコルの可用性を判別するための整数値に、プロトコルのタイプをマップするのに使用される。 幾つかの z/OS Communications Server コンポーネントで必要。 検索順序はアプリケーションの タイプ (z/OS UNIX か ネイティブ MVS か) によって異なります。
ETC.RPC SEZAINST(ETCRPC) Portmapper 機能に対して RPC アプリケーションを定義する。
ETC.SERVICES usr/lpp/tcpip/samples/services TCP および UDP を使用してサーバーのポート番号を設定する。 z/OS UNIX SNMP および OMPROUTE (RIP プロトコルが使用されている場合) の場合に必要。 検索順序はアプリケーションの タイプ (z/OS UNIX か ネイティブ MVS か) によって異なります。
/etc/syslog.conf /usr/lpp/tcpip/samples/syslog.conf syslog デーモン (syslogd) 用の構成ファイル
FTP.DATA
  1. -f コマンド行パラメーター (FTP クライアントのみ)
  2. FTP 開始プロシージャーの SYSFTPD DD ステートメントに指定される MVS データ・セットまたは z/OS UNIX ファイル
  3. userid/jobname.FTP.DATA
  4. /etc/ftp.data
  5. SYS1.TCPPARMS(FTPDATA)
  6. hlq.FTP.DATA

クライアントの場合 SEZAINST(FTCDATA)、
サーバーの場合 SEZAINST(FTPSDATA)

FTP サーバーのデフォルトの FTP クライアントおよびサーバー・パラメーターをオーバーライドする。 hlqjobname、または userid 値について詳しくは、FTP を使用したファイルの転送を参照してください。
HOSTS.LOCAL SEZAINST(HOSTS) HOSTS.ADDRINFO と HOSTS.SITEINFO を生成するための、MAKESITE への入力データ・セット。
IKE デーモン構成
  1. IKED_FILE 環境変数によって指定される MVS データ・セットまたは z/OS UNIX ファイル
  2. /etc/security/iked.conf
/usr/lpp/tcpip/samples/iked.conf IKE 構成ステートメントを含む。
INETD.CONF

INETD 開始プロシージャーの EXEC DD ステートメントによって指定される MVS データ・セットまたは z/OS UNIX ファイル

/samples/inetd.conf インターネット・デーモン (InetD) の汎用サーバーの構成管理ステートメントを提供します。 InetD は、rlogin、telnetd、rshd、rexec、および他のアプリケーションを扱います。 InetD について詳しくは、「z/OS UNIX System Services 計画」を参照してください。
LBADV.CONF

z/OS Load Balancing Advisor 開始プロシージャーの CONFIG DD ステートメントに指定される MVS データ・セットまたは z/OS UNIX ファイル

SEZAINST(LBADVCNF) z/OS Load Balancing Advisor 構成ステートメントを含む。
LBAGENT.CONF

z/OS Load Balancing Agent 開始プロシージャーの CONFIG DD ステートメントに指定される MVS データ・セットまたは z/OS UNIX ファイル

SEZAINST(LBAGECNF) z/OS Load Balancing Agent 構成ステートメントを含む。
LPD.CONFIG SEZAINST(LPDDATA) リモート・プリント・サーバーのライン・プリンター・デーモンを構成する。
MIBS.DATA
  1. MIBS_DATA 環境変数によって指定される z/OS UNIX ファイルまたは MVS データ・セット
  2. /etc/mibs.data z/OS UNIX ファイル
サンプルは提供されない z/OS UNIX snmp コマンドの MIB オブジェクトのテキスト名を定義する。
ネットワーク・セキュリティー・サービス (NSS) サーバー構成
  1. NSSD_FILE 環境変数によって指定される z/OS UNIX ファイルまたは MVS データ・セット
  2. /etc/security/nssd.conf
/usr/lpp/tcpip/samples/nssd.conf NSS サーバー構成ステートメントを含む。
OMPROUTE の構成
  1. OMPROUTE 開始プロシージャーの OMPCFG DD ステートメントに指定される MVS データ・セットまたは z/OS UNIX ファイル
  2. OMPROUTE_FILE 環境変数によって指定される MVS データ・セットまたは z/OS UNIX ファイル
  3. /etc/omproute.conf
  4. hlq.ETC.OMPROUTE.CONF
SEZAINST(EZAORCFG) OMPROUTE 構成ステートメントを含む。
OSNMP.CONF
  1. /etc/osnmp.conf
  2. /etc/snmpv2.conf
/usr/lpp/tcpip/samples/snmpv2.conf osnmp コマンドのターゲット・ホスト・セキュリティー ・パラメーターを定義する。
OSNMPD.DATA
  1. OSNMPD_DATA 環境変数によって指定される MVS データ・セットまたは z/OS UNIX ファイル
  2. /etc/osnmpd.data ファイル・システム・ファイル
  3. エージェント開始プロシージャーの OSNMPD DD ステートメントに指定される MVS データ・セットまたは z/OS UNIX ファイル
  4. jobname.OSNMPD.DATA、ここで jobname とは、その SNMP エージェントを開始するのに使用されたジョブの名前
  5. SYS1.TCPPARMS(OSNMPD)
  6. hlq.OSNMPD.DATA、ここで hlq はデフォルト値の TCPIP をとるか、または使用されて いる TCPIP.DATA ファイルの DATASETPREFIX ステートメントに指定されているかのいずれか
/usr/lpp/tcpip/samples/osnmpd.data 選択された MIB オブジェクトの値を設定するために SNMP によって使用される。
PAGENT.CONF
  1. -c 始動オプションを付けて指定されたファイル、またはデータ・セット
  2. PAGENT_CONFIG_FILE 環境変数で指定されたファイルまたはデータ・セット
  3. /etc/pagent.conf
/usr/lpp/tcpip/samples/pagent.conf ポリシー・エージェントの構成パラメーターを定義し、オプションとして、QoS サービス・ポリシー (規則およびアクション) を定義する。
PROFILE.TCPIP
  1. TCP/IP スタックの開始プロシージャーの PROFILE DD ステートメントに指定される MVS データ・セット
  2. jobname.nodename.TCPIP
  3. TCPIP.nodename.TCPIP
  4. jobname.PROFILE.TCPIP
  5. TCPIP.PROFILE.TCPIP
SEZAINST(SAMPPROF) ネットワーク・インターフェースおよびルーティングの TCP/IP 初期化パラメーターと指定を提供する。
PW.SRC
  1. PW_SRC 環境変数によって指定される MVS データ・セットまたは z/OS UNIX ファイル
  2. /etc/pw.src ファイル・システム・ファイル
  3. エージェントの開始プロシージャーの SYSPWSRC DD ステートメントに指定される MVS データ・セットまたは z/OS UNIX ファイル
  4. jobname.PW.SRC、ここで jobname とは、その SNMP エージェントを開始するのに使用されたジョブの名前
  5. SYS1.TCPPARMS(PWSRC)
  6. hlq.PW.SRC、ここで hlq はデフォルト値の TCPIP をとるか、または使用されている TCPIP.DATA ファイルの DATASETPREFIX ステートメントに指定されているかのいずれか
サンプルは提供されない 宛先 SNMP エージェントのオブジェクトへのアクセス時に使用されるコミュニティー名のリストを 定義する。
リゾルバー・セットアップ・ファイル SEZAINST (RESSETUP) リゾルバーに構成ステートメントを提供する。
RSVPD.CONF
  1. -c 始動オプションを付けて指定されたファイル、またはデータ・セット
  2. RSVPD_CONFIG_FILE 環境変数で指定されているファイルまたはデータ・セット。
  3. /etc/rsvpd.conf
  4. hlq.RSVPD.CONF
/usr/lpp/tcpip/samples/rsvpd.conf RSVP エージェントの構成パラメーターを定義する。
SMTPCONF

SMTP 開始プロシージャーの CONFIG DD ステートメントによって参照される MVS データ・セット

SEZAINST(SMTPCONF) シンプル・メール転送プロトコル (SMTP) の構成パラメーターを提供する。
SMTPNOTE clist

システム CLIST データ・セット

SEZAINST(SMTPNOTE) シンプル・メール転送プロトコル (SMTP) および CSSMTP アプリケーションのノート・パラメーターを定義する。
SNMPD.BOOTS
  1. SNMPD_BOOTS 環境変数によって指定される z/OS UNIX ファイル・システム・ファイルまたは MVS データ・セットの名前
  2. /etc/snmpd.boots
サンプルは提供されない SNMP エージェントのセキュリティーと通知宛先を定義する。
注: SNMPD.BOOTS ファイルが用意されていない場合、SNMP エージェントがそのファイルを作成します。 複数の SNMPv3 エージェントが同一の MVS イメージで実行される場合、環境変数を使用して異なるエージェントには別の SNMPD.BOOTS ファイルを指定してください。 セキュリティー上の理由から、異なる SNMP エージェントには必ず独自のエンジン ID を使用するようにしてください。
SNMPD.CONF
  1. SNMPD_CONF 環境変数によって指定される z/OS UNIX ファイル・システム・ファイルまたは MVS データ・セットの名前
  2. /etc/snmpd.conf
注: 検索順序で最初に見付かったファイルが使用されます。
/usr/lpp/tcpip/samples/snmpd.conf SNMP エージェントのセキュリティーと通知宛先を定義する。
注: SNMPD.CONF ファイルが見付かった場合、PW.SRC ファイルと SNMPTRAP.DEST ファイルは使用されません。
SNMPTRAP.DEST
  1. SNMPTRAP_DEST 環境変数によって指定される MVS データ・セットまたは z/OS UNIX ファイル
  2. /etc/snmptrap.dest ファイル・システム・ファイル
  3. エージェント開始プロシージャーの SNMPTRAP DD ステートメントに指定される MVS データ・セットまたは z/OS UNIX ファイル
  4. jobname.SNMPTRAP.DEST、ここで jobname とは、その SNMP エージェントを開始するのに使用されたジョブの名前
  5. SYS1.TCPPARMS(SNMPTRAP)
  6. hlq.SNMPTRAP.DEST、ここで hlq はデフォルト値の TCPIP をとるか、または使用されている TCPIP.DATA ファイルの DATASETPREFIX ステートメントに指定されているかのいずれか
サンプルは提供されない SNMP エージェントがトラップを送信する先の マネージャーのリストを定義する。
TCPIP.DATA SEZAINST(TCPDATA) TCP/IP クライアント・プログラムのパラメーターを提供する。検索順序はアプリケーションの タイプ (z/OS UNIX か ネイティブ MVS か) によって異なります。TCPIP.DATA について詳しくは、「z/OS Communications Server: IP 構成解説書」を参照してください。
TNDBCSCN

TN3270E Telnet サーバー開始プロシージャーの TNDBCSCN DD ステートメントに指定される MVS データ・セット

SEZAINST(TNDBCSCN) Telnet 3270 変形サポートの構成パラメーターを提供する。
TRAPFWD.CONF
  1. TRAPFWD_CONF 環境変数によって指定される z/OS UNIX システム・ファイルまたは MVS データ・セット
  2. /etc/trapfwd.conf
サンプルは提供されない トラップ転送デーモンがトラップを転送する先の アドレスを定義する。
注: 環境変数が設定されているときに、環境変数で指定されたファイルが見付からないと、トラップ転送デーモンは終了します。
VTAMLST

VTAM® 開始プロシージャーの VTAMLST DD ステートメントに指定される MVS データ・セットの ATCCONxx メンバーに追加される VTAM 定義

SEZAINST(VTAMLST) 変更の始まりVTAM アプリケーションおよび関連する特性を定義します。 TN3270E Telnet サーバー用に項目が必要です。変更の終わり