ゾーン転送形式

一部のネーム・サーバー実装には、DNS メッセージごとにたった 1 つのリソース・レコードを送信するのではなく、ゾーン転送操作中に DNS メッセージ内の複数リソース・レコードを送信する機能があります。DNS メッセージごとに複数のリソース・レコードを送信するプロセスについては、RFC 2671、「Extension Mechanisms for DNS (EDNS0)」で説明されています。RFC のアクセスについては、関連プロトコル仕様を参照してください。

DNS メッセージごとに複数のリソース・レコードを送信する方が、たった 1 つのリソース・レコードを送信するよりも効率的です。 ADNR は、管理するネーム・サーバーからのゾーン転送要求を実行します。ADNR は、いずれの形式のゾーン転送受信もサポートしますが、DNS メッセージごとに複数のリソース・レコードを含む形式を処理する方が効率的です。

BIND 9 ネーム・サーバーは、デフォルトで、DNS メッセージごとに複数のリソース・レコードを送信します。しかし、一部のネーム・サーバー実装では、この形式を使用したゾーン転送受信をサポートしません。 このため、一部のネーム・サーバーは、2 次ネーム・サーバーへのゾーン・データの送信時に効率の悪い形式を使用するように構成される場合があります。BIND 9 ネーム・サーバーは、transfer-format オプションでのゾーン転送形式の指定をサポートします。このオプションは、サーバー・ステートメントで指定できます。このステートメントは、ゾーン転送情報を ADNR に送信する場合のみこのオプションの設定に使用できるので、他のネーム・サーバーはこの設定の影響を受けません。