ステップ 5: ADNR が管理するドメイン名を、親ドメインのネーム・サーバーから選択されたネーム・サーバーに代行者として指定

通常、ADNR が管理する DNS ドメインは、既存の DNS ドメインのサブドメインです。リゾルバーが ADNR 管理ドメイン内のリソース・レコードを確実に検出するには、この ADNR 管理のサブドメインをその親ドメインが代行する必要があります。これにより、リゾルバーが ADNR 管理ネーム・サーバーを直接指さない場合であっても、リゾルバーは ADNR 管理サブドメイン内のリソース・レコードを検出することができます。 リゾルバーからの DNS 照会は、必要に応じてルート・ドメインから下方に DNS 代行ツリーをたどり、ADNR 管理サブドメインの権限ネーム・サーバーを検出することができます。

親からのサブドメインの代行には、親ドメインのゾーン・データ・ファイルの更新が含まれます。 親のゾーン・データ・ファイルでは、NS レコードと、関連した A または AAAA グルー・レコードが、子ドメインの各権限ネーム・サーバーを表すために追加されます。 例えば、ADNR 管理の mvsplex.mycorp.com ゾーンを mycorp.com ゾーンから代行させるには、mycorp.com ゾーンのゾーン・データ・ファイルに以下のリソース・レコードが追加されます。

mvsplex  86400	   IN	NS    mvsnameserver.mvsplex.mycorp.com.
         86400	   IN	NS    networknameserver.mvsplex.mycorp.com.
mvsnameserver.mvsplex.mycorp.com.     86400      IN A       10.5.1.1
networknameserver.mvsplex.mycorp.com. 86400      IN AAAA    2001:0DB8:0:0:8:800:200C:417A

このリソース・レコード例は、mvsplex.mycorp.com ゾーンを 2 つの権限ネーム・サーバーに代行させます。一方のネーム・サーバーがマスター・ネーム・サーバーであり、もう一方のネーム・サーバーは 2 次ネーム・サーバーでなければなりません。