MVSPut サブコマンド – ローカル・データ・セットを ローカル・データ・セット属性とともにリモート・データ・セット名にコピーします。

目的

MVSPut サブコマンドを使用して、クライアント・データ・セット割り振りの詳細を通知せずに MVS™ データ・セットを z/OS® FTP クライアントから z/OS FTP サーバーに転送します。 MVS データ・セットには、以下のいずれかのデータ・セット・タイプを指定できます。

物理順次データ・セットでは、MVSPut は Site サブコマンドと PUt サブコマンドの組み合わせのように動作します。区分データ・セットでは、 MVSPut は、SIte、MKdir (like <local directory>、および MPut * サブコマンドの組み合わせのように動作します。転送されるデータ・セットのタイプにかかわらず、 FTP は、リモート・データ・セットをローカル・データ・セットと同じ 属性で割り振るようにサーバーを構成します。

フォーマット

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>>-MVSPut--local_mvs_dataset--+--------------------+------------>
                              '-remote_mvs_dataset-'   

>--+-------------+---------------------------------------------><
   '-(REAllocate-'   

パラメーター

local_mvs_dataset
ローカル MVS ホストからリモート MVS ホストに送信されるデータ・セットの名前を指定します。サーバー作業ディレクトリーが データ・セット接頭部である場合、ローカル・ファイルは、ローカル作業ディレクトリーに local_mvs_dataset 名を追加したデータ・セットになります。local_mvs_dataset 値を、単一引用符で囲んだ完全なデータ・セット名として指定することによって、ローカル・ファイル名のローカル作業ディレクトリーをオーバーライドすることができます。
remote_mvs_dataset
MVSPut サブコマンドを使用して作成されるリモート MVS データ・セットの名前を指定します。 現在のサーバー作業ディレクトリーが データ・セット接頭部である場合、リモート・ファイルは、現在のサーバー作業ディレクトリーに remote_mvs_dataset 名を追加したデータ・セットになります。remote_mvs_dataset 値を、単一引用符で囲んだ完全なデータ・セット名として指定することによって、リモート・ファイル名のサーバー作業ディレクトリーをオーバーライドすることができます。remote_mvs_dataset パラメーターが指定されていない場合、 リモート MVS データ・セットの名前は local_mvs_dataset 値と同じになります。
REAllocate
値が既存の MVS データ・セットである場合、リモート MVS ホスト上の MVS データ・セットが削除され、 ローカル MVS データ・セットの属性を使用して再割り振りされます。MVS データ・セットが既に存在していて REAllocate パラメーターを使用しない場合、 既存のデータ・セットは削除および再割り振りされず、MVSPut サブコマンドが失敗して メッセージが表示されます。
以下に、 物理順次データ・セットをサーバーに転送するための、REAllocate パラメーターを指定した MVSPut サブコマンドの使用例を 示します。
mvsput 'user1.ps.source' 'user1.ps.target' (REAllocate                          
EZA1701I >>> XDSS 'user1.ps.target'                                             
200-LASTREF=2011/12/07 DSEMPTY=FALSE                                            
200 SITE DSNTYPE=BASIC RECFM=VB BLKSIZE=6233 LRECL=256 PRIMARY=1 SECONDARY=1 TRA
CKS EATTR=SYSTEM                                                                
EZA1701I >>> DELE 'user1.ps.target'                                             
250 USER1.PS.TARGET deleted.                                                    
EZA1701I >>> SITE DSNTYPE=BASIC RECFM=VB BLKSIZE=6233 LRECL=256 PRIMARY=1 SECOND
ARY=1 TRACKS EATTR=SYSTEM                                                       
200 SITE command was accepted                                                   
EZA1701I >>> PORT 127,0,0,1,4,4                                                 
200 Port request OK.                                                            
EZA1701I >>> STOR 'user1.ps.target'                                             
125 Storing data set USER1.PS.TARGET                                            
250 Transfer completed successfully.                                            
EZA1617I 2331 bytes transferred in 0.005 seconds. 
Transfer rate 466.20 Kbytes/sec. 
以下の例は、PDS を転送するために MVSPut サブコマンドが使用された後に表示されるサンプルの項目および応答を 示しています。
mvsput 'user1.local.pds' 'user1.remote.pds' (REAllocate                         
EZA1701I >>> PWD                                                                
257 "'USER1.'" is working directory.                                            
EZA1701I >>> XDSS 'user1.remote.pds'                                             
200-LASTREF=2011/12/16 DSEMPTY=FALSE                                            
200 SITE PDSTYPE=PDS RECFM=VB BLKSIZE=6233 DIRECTORY=27 LRECL=256 PRIMARY=1 SECO
NDARY=1 TRACKS EATTR=SYSTEM                                                     
EZA1701I >>> DELE 'user1.remote.pds'                                             
250 USER1.REMOTE.PDS deleted.                                                    
EZA1701I >>> SITE PDSTYPE=PDS RECFM=VB BLKSIZE=6233 DIRECTORY=27 LRECL=256 PRIMA
RY=1 SECONDARY=1 TRACKS EATTR=SYSTEM                                            
200 SITE command was accepted                                                   
EZA2081I Local directory name set to partitioned data set USER1.LOCAL.PDS      
EZA1701I >>> MKD 'user1.remote.pds'                                              
257 "'USER1.REMOTE.PDS'" created.                                                
EZA1701I >>> CWD 'user1.remote.pds'                                              
250 The working directory "USER1.REMOTE.PDS" is a partitioned data set           
EZA1701I >>> PORT 127,0,0,1,4,11                                                
200 Port request OK.                                                            
EZA1701I >>> STOR NEW1                                                          
125 Storing data set USER1.REMOTE.PDS(NEW1)                                      
250 Transfer completed successfully.                                                               
EZA1617I 134 bytes transferred in 0.005 seconds.  
Transfer rate 26.80 Kbytes/sec.                                                                               
EZA1701I >>> PORT 127,0,0,1,4,12                                                
200 Port request OK.                                                            
EZA1701I >>> STOR NEW2                                                          
125 Storing data set USER1.REMOTE.PDS(NEW2)                                     
250 Transfer completed successfully.                                               
EZA1617I 134 bytes transferred in 0.005 seconds.  
Transfer rate 26.80 Kbytes/sec.                                                                               
EZA2581I Local HFS directory is /u/user1.                                      
EZA1701I >>> CWD 'USER1.'                                                       
250 "USER1." is working directory name prefix
EZA2108I Confidence=High for MVSPUT of USER1.LOCAL.PDS
制約事項:
  • MVSPut サブコマンドは、以下のデータ・セット・タイプのみをサポートします。
    • z/OS 物理順次 データ・セット
    • z/OS PDS またはライブラリー・ データ・セット
    • z/OS 世代別データ・セット 参照
  • MVSPut サブコマンドは、空の PDS およびライブラリーの転送のどちらも サポートしません。これを可能にするためには、MKdir サブコマンドを (like パラメーターとともに 使用します。
  • MVSPut サブコマンドは、 中断したファイル転送のブロック・モード再始動のチェックポイントをサポートします。ただし、PDS またはライブラリー・データ・セットを 転送する場合、転送が失敗するとターゲット・データ・セットが 削除されます。REStart サブコマンドを使用してこれらの転送を再開することはできません。
  • ターゲットの世代別データ・セットは、正の参照でなければならず、 ライブラリー・データ・セットであってはなりません。
  • ソース・データ・セットが PDS の場合、ターゲット世代別データ・セットは、 その絶対名で参照される必要があります。
  • ソース・データ・セットが物理順次拡張フォーマットの場合、 ターゲット・データ・セットは DSNTYPE パラメーターが SYSTEM 値を使用して構成された場合と同じように割り振られます。システム・デフォルト DSNTYPE 値が EXTREQ と EXTPREF のどちらでもない場合、ソース・データ・セットはシステム・デフォルト DSNTYPE 値のアーキテクチャー・サイズ制限を超える可能性があり、そうすると転送は失敗します。
  • FTP では、1 次割り振り、2 次割り振り、およびスペース・タイプのおおよそ の値しか判別できませんが、データを含めるのに十分な大きさの割り振りを使用し ます。初期割り振りを完全に制御するには、 MVSPut サブコマンドの代わりに SIte サブコマンドを PUt サブコマンドと 一緒に使用します。
  • ターゲット・テープ・データ・セットがテープ・ボリュームに存在しない場合、 MVSPut サブコマンドを使用した転送が成功する場合があります。ただし、 MVSPut サブコマンドは、既存のテープ・データ・セットの再割り振りを サポートしません。
  • PDS およびライブラリー・データ・セットの場合、FTP では、 MVSGet サブコマンドを使用しているときに少なくとも 2 回、ソース・データ・セットのディレクトリーを読み取る必要があります。
結果:
  • FTP は、MVSPut サブコマンドを使用する際に SendSite サブコマンド切り替えを 無視します。SITE コマンドは、常にトリガーされ、FTP サーバーに 送信されます。
  • FTP は、MVSPut サブコマンドを使用する際に SUnique サブコマンド設定を 無視します。REAllocate パラメーターが指定されずに、ターゲット・リモート・データ・セットが FTP サーバー上に既に存在する場合、MVSPut サブコマンドは、SUnique がオンかオフかにかかわらず失敗します。
  • FTP は、MVSPut サブコマンドを使用する際に GLob サブコマンド切り替えを 無視します。MVSPut は、GLob コマンドが常にオンに切り替えられているかのように 動作します。
  • PDS またはライブラリー・データ・セットの MVSPut サブコマンドは、データ・セットをデータ・セット全体として送信し、そのすべてのメンバーをリモート PDS または ライブラリー・データ・セットに転送します。
  • 物理順次データ・セットについて FTP ファイル転送が途中で終了した場合、 リモート・ホスト上で作成された新規データ・セットが、リモート・ホスト上の CONDDISP 構成に従って廃棄されます。CONDDISP 構成オプションについて詳しくは、「z/OS Communications Server: IP 構成解説書」のSIte サブコマンド - サイト特有情報のホストへの送信または『CONDDISP (FTP クライアントおよびサーバー) ステートメント』を参照してください。ただし、PDS またはライブラリー・データ・セットを転送する場合、転送が途中で終了すると、 リモート・ホスト上で作成された新規データ・セットが、CONDDISP 構成に関係なく削除されます。
  • MVSPut サブコマンドは FTP サーバー構成を変更して、 サブコマンドがリモート・データ・セットをローカル・データ・セットとして 割り振ることができるようにします。
  • MVSPut サブコマンドは、ターゲット・データ・セットを割り振るとき に、ソース・データ・セットのおおよその大きさしか判別できませんが、割り振ら れるターゲット・データ・セットは転送を完了するのに十分なサイズとなります。初期割り振りを完全に制御するには、 SIte サブコマンドを PUt サブコマンドと 一緒に使用します。
  • ローカル・ソース・データ・セットがマイグレーションされる場合、 FTP クライアントは AUTORECALL 設定値を検査して、そのデータ・セットを再呼び出しするか、それとも要求を失敗させるかを決定します。AUTORECALL が真に設定されている場合、FTP は、データ・セットの再呼び出しを試行します。それ以外の場合は要求を失敗させます。同様に、ローカル・ソース・データ・セットがマウントされていない場合、FTP クライアントは AUTOMOUNT 設定値を検査して、そのデータ・セットをマウントするか、それとも要求を失敗させるかを決定します。AUTOMOUNT が真に設定されている場合、FTP クライアントは、 データ・セットのマウントを試行します。それ以外の場合は要求を失敗させます。LOCSIte サブコマンドを使用して、FTP クライアントの AUTOMOUNT および AUTORECALL 設定値を変更することができます。AUTOMOUNT または AUTORECALL を選択すると、データ・セットが使用可能になるまで FTP クライアントが待機するので、長時間の遅延が生じることがあります。
要件:
  • ローカル・データ・セットおよびリモート・データ・セットは、MVS データ・セットでなければなりません。
  • リモート FTP サーバーは、z/OS V2R1 Communications Server 以降のリリースでなければなりません。
  • MVSPut サブコマンドを使用するには、ユーザーはソース・データ・セットに対する READ 権限と、ターゲット・データ・セットに対する ALTER 権限を持っている必要があります。
ガイドライン:
  • FTP サーバーは、1 つ以上の記憶管理サブシステム (SMS) クラスを指定して、データ・セットに関連した、またはデータ・セットに割り当てられた特性を管理することができます。SMS クラスについて詳しくは、「z/OS Communications Server: IP 構成ガイド」の『新規 MVS データ・セットの属性の指定』の『ストレージ管理サブシステム』を参照してください。
  • MVSPut サブコマンドは、ターゲット・データ・セットを割り振るときに ソース・データ・セットのおおよそのサイズのみを判別できます。初期割り振りを完全に制御するには、 MVSPut サブコマンドの代わりに SIte サブコマンドを PUt サブコマンドと 一緒に使用します。
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