DES 鍵タイプ

DES 鍵は、DES アルゴリズムを使用して暗号化機能を実行する 64 ビット、128 ビット、および 192 ビットの鍵です。 64 ビットの鍵は単一長の鍵と呼ばれます。 128 ビットの鍵は倍長の鍵と呼ばれます。 3 倍長の鍵の長さは 192 ビットです。 3 倍長にできるのは DATA 鍵のみです。

インストール・システムで倍長の鍵暗号鍵がサポートされていない場合は、有効な単一長の鍵が提供されます。 有効な単一長の鍵の場合、鍵の左半分の非暗号化鍵値が、鍵の右半分の非暗号化鍵値と等しくなります。

表 1. DES 鍵タイプおよびサービス用途の説明
DES 鍵タイプ 使用できるサービス
DATA クラス (データ操作鍵):
  • 以下の鍵がデータの暗号化および暗号化解除に使用されます。
  • 単一長の鍵は、MAC と CVV の生成および検証に使用できます。
  • DATA 鍵は、単一長、倍長、または 3 倍長にできます。
  • DATAM 鍵と DATAMV 鍵は倍長です。
DATA 認証パラメーター生成、暗号化テキスト変換 2、CVV 鍵結合、復号、暗号化、MAC 生成、MAC 検査、 対称鍵暗号化、対称鍵復号、VISA CVV 生成、VISA CVV 検証
DATAM MAC 生成、MAC 検査
DATAMV MAC 検査
暗号クラス (データ操作鍵):
  • 以下の鍵がデータの暗号化および暗号化解除に使用されます。
  • 鍵は単一長または倍長にすることができます。
CIPHER 暗号化テキスト変換 2、復号、暗号化
DECIPHER 暗号化テキスト変換 2、復号
ENCIPHER 暗号化テキスト変換 2、暗号化
CIPHERXL クラス (暗号化テキスト変換鍵):
  • 以下の鍵が暗号化テキストの変換に使用されます。
  • 鍵は倍長です。
CIPHERXI 暗号化テキスト変換 2 (インバウンド鍵のみを変換)
CIPHERXL 暗号化テキスト変換 2 (インバウンド鍵とアウトバウンド鍵を変換)
CIPHERXO 暗号化テキスト変換 2 (アウトバウンド鍵のみを変換)
MAC クラス (データ操作鍵):
  • 以下の鍵が MAC、CVV、および CSC の生成および検証に使用されます。
  • 鍵は単一長の鍵または倍長の鍵にすることができます。
MAC CVV 鍵結合、MAC 生成、MAC 検査、トランザクション妥当検査、VISA CVV 生成、VISA CVV 検証
MACVER CVV 鍵結合、MAC 検査、トランザクション妥当検査、VISA CVV 検証
PIN クラス:
  • 以下の鍵は、PIN と PIN オフセットの生成および検証に使用されます。
  • 鍵は倍長の鍵です。
PINGEN 非暗号化 PIN 生成、非暗号化 PIN 生成代替、暗号化 PIN 生成、オフセットから PIN をリカバリー
PINVER 暗号化 PIN 検査
以下の鍵が PIN ブロックのラップおよびアンラップに使用されます。
IPINENC 認証パラメーター生成、非暗号化 PIN 生成代替、暗号化 PIN 変換、 暗号化 PIN 検査、PIN の変更/ブロック解除、PIN のセキュア・メッセージング
OPINENC 非暗号化 PIN 暗号化、非暗号化 PIN 生成代替、暗号化 PIN 生成、暗号化 PIN 変換、PIN の変更/ブロック解除、 オフセットから PIN をリカバリー
鍵暗号鍵クラス:
  • 以下の鍵が他の鍵のラップに使用されます。
  • 鍵は倍長の鍵です。
EXPORTER 制御ベクトル変換、データ鍵エクスポート、ECC Diffie-Hellman、鍵エクスポート、鍵生成、鍵テスト 2、鍵テスト拡張、 鍵変換、鍵変換 2、PKA 鍵生成、PKA 鍵変換、エクスポート禁止拡張、リモート鍵エクスポート、鍵のセキュア・メッセージング、 対称鍵生成、TR-31 エクスポート、TR-31 インポート、固有鍵導出
IMPORTER 制御ベクトル変換、データ鍵インポート、ECC Diffie-Hellman、鍵生成、鍵インポート、鍵テスト 2、鍵テスト拡張、 鍵変換、鍵変換 2、複数セキュア鍵インポート、PKA 鍵生成、PKA 鍵インポート、PKA 鍵変換、エクスポート禁止拡張、 リモート鍵エクスポート、鍵属性の制限、セキュア鍵インポート、鍵のセキュア・メッセージング、対称鍵生成、TR-31 エクスポート、TR-31 インポート
IMP-PKA PKA 鍵インポート、リモート鍵エクスポート、トラステッド・ブロック作成
IKEYXLAT、OKEYXLAT 制御ベクトル変換、鍵変換、鍵変換 2、TR-31 エクスポート、TR-31 インポート
鍵生成鍵クラス:
  • 以下の鍵が鍵の導出に使用されます。
  • 鍵は倍長の鍵です。
  • 制御ベクトルにおける鍵用途フラグによって、どのサービスで KEYGENKY 鍵を使用できるのかが決まります。
KEYGENKY 変形鍵の生成、暗号化 PIN 変換、暗号化 PIN 検査、固有鍵導出
DKYGENKY 変形鍵の生成、PIN の変更/ブロック解除
暗号変数クラス:
  • 以下の鍵が、暗号変数を処理する特殊な verb で使用されます。
  • 鍵は単一長の鍵です。
CVARENC 暗号変数の暗号化
CVARXCVL 制御ベクトル変換
CVARXCVR 制御ベクトル変換
セキュア・メッセージング・クラス (データ操作鍵):
  • 以下の鍵が鍵または PIN の暗号化に使用されます。
  • 鍵は倍長の鍵です。
  • 制御ベクトルにおける鍵用途フラグによって、どのサービスで鍵を使用できるのかが決まります。
SECMSG 変形鍵の生成、鍵のセキュア・メッセージング、PIN のセキュア・メッセージング