zcat - データを圧縮解除して表示する

形式

zcat –DVv [file …]

説明

zcat は、1 つ以上の圧縮されたデータ・ファイルを入力と して使用します。 データ・ファイルは、compress コマンドで圧縮されていなければなりません。データ・ファイルがコマンド行に指定されていなければ、zcat は 標準入力 (stdin) を読み取ります。また、コマンド行にファイルの 1 つとして – を指定することによ って、stdin を zcat へ渡すこともできま す。

zcat は、すべての入力ファイルのデータを圧縮解除して、結果を標準出力 (stdout) に書き込みます。zcat は、cat が行うのと同じ方法でデータを連結します。

圧縮された入力ファイルの名前は .Z で終わると予期されます。 指定された入力ファイル名がこの接尾部で終わっていないと、zcat は自動的に .Z を追加します。例えば、コマンド行にファイル abc が指定されている場合、zcat は abc.Z を探します。

zcat は、以下と同じです。
uncompress -c

オプション

–D
compress のディクショナリー・オプションを使用して圧縮されたファイルを 圧縮解除します。
–V
zcat が呼び出す uncompress のバージョン番号を出力します。
–v
圧縮解除される個々のファイルの名前を出力します。

ローカライズ

zcat は、以下のローカライズ環境変数を使用します。
  • LANG
  • LC_ALL
  • LC_MESSAGES
  • NLSPATH

詳しくは、ローカライズを参照してください。

終了値

0
正常終了
1
以下のいずれかによる失敗。
  • 無効なコマンド行オプション
  • ファイルが圧縮フォーマットでない
  • ファイルが zcat が扱えないいくつかのビットで圧縮されていた
  • 圧縮解除の表のためのスペースがない
  • 圧縮ファイルが破壊された

移植性

UNIX システム

関連情報

cat、compress、uncompress

親トピック: シェル・コマンドの説明