uuxqt デーモン - リモート UUCP システムからのコマンド要求を実行する

形式

uuxqt [–c command_name] [–s site] [–x debug_level]

説明

uuxqt デーモンは、 他のサイトでメール・プログラム、ニュース・プログラム、または uux コマンドが作成したコマンド要求を実行します。

uucico の完了後 uuxqt は自動的に開始します。また、cron を使用して、事前に決められた時刻に uuxqt を 開始することもできます。

オプション

–c command_name
command_name を実行するための要求だけを処理します。
–s site
site が要求するコマンドだけを実行します。
–x debug_level
デバッグ情報の冗長度合いを debug_level に 設定します。レベルは数字で、0 またはそれ以上です。レベル 0 は簡略メッセージを、また、レベル 9 は詳細なメッセージを提供します。9 より大きい値を指定しても、情報は追加されません。 デフォルトはレベル 0 です。

リモート・サイトの north が要求するコマンドをすべて実行するには、次のようになります。
uuxqt –s north

使用上の注意

  1. uuxqt コマンドでは、ユーザーのコンピューターへの外側からの アクセスが認められるため、すべてのサイトに セキュリティーにかかわるリスクがあります。UUCP は、各サイトのための許可を構成ファイルに 設定することによって、この危険を限定します。
  2. uuxqt は、各サイトからのコマンド要求を、許可されているコマンドのリストに合わせて検査し、それらのコマンドを実行するかまたは以下のメール・メッセージを送信します。
    許可が拒否されました

ローカライズ

uuxqt は、ローカライズ環境変数を使用しません。

ファイル

uuxqt は、以下の構成ファイルを使用します。
/usr/lib/uucp/config
UUCP 構成ファイル
/usr/spool/uucp/.Xqtdir
このファイルには UUCP サイトのための許可が入っています。
/usr/spool/uucp/.Sequence/sitename
最後にキューに入れられたジョブの 4 桁のシーケンス番号を含むシー ケンス・ファイル。uuxqt にシーケンス番号が要求される (例えば、メッセージ を送るため) 場合は、このファイルに基づいてその値が決められます。このファイルが存在しない場合、uuxqt は ファイルをシーケンス番号 0000 で作成します。sitename はリモート・サイトの名前です。各リモート・サイトは、独自の シーケンス・ファイルを持ちます。
/usr/spool/uucp/site
(site に関連するすべての作業ファイルとデータ・ファイル と同様に) UUCP ホスト・サイトからのコマンドを含むサブディレクトリー。実行ファイルのフォーマットは uucp に記述されます。
/usr/spool/uucp/.Xqtdir
uuxqt の作業ディレクトリー。uuxqt はコマンドを実行する前に、必要なすべてのファイルをここにコピーします。

終了値

0
正常終了
1
以下のいずれかの理由による失敗。
  • 引数リストが長すぎる
  • ログ・ファイルを開くことができない
  • メモリーが不足している
  • Ctrl-C 割り込み
2
無効なコマンド行オプション

移植性

X/Open 移植性ガイド

UUCP システムの中には、uuxqt でサポートされない実行ファイルを コマンド行で作成するものがあります。

関連情報

uuccuucpuux