uuto - ファイルをリモート UUCP システムのユーザーにコピーする

形式

uuto [–mp] filedestination

uuto ユーティリティーは従来の UNIX システムと完全な 互換性を持ってサポートされます。ただし、これは POSIX.2 IEEE 標準 1003.2-1992 ではサポートされなくなったため、他の UNIX システムに移植可能にするアプリケーションでは、このユーティリティーを使用しないでください。

説明

uuto は、ファイル (複数の場合もある) を別のシステムの ユーザーにコピーするための簡易化された uucp 使用法です。file は、コピー元システムのファイル (複数の場合もある) です。destination は以下の形式です。
system!user
ここで、systemuucp に既知のシステム、user はリモート・システムのユーザーのログイン名です。uuname を使用して 、uucp に既知のリモート・システムの名前をリストすることができます。ユーザー名は、適切な大/小文字で入力する必要があります。これが適切でないと、受信側は、送信されたファイルを受け取る ために uuto を使用できません。
uuto は、リモート・システムの UUCP public ディレクトリーに ファイルを送信します。特に、次のように指定するとファイルはディレクトリーに送信されます。
pubdir/receive/user/sendsystem
ここで、pubdir は UUCP public ディレクトリー、user は 宛先に指定されるユーザー名、sendsystem は送信側システム名です。

受信側は、ファイルが到着するとメールによって通知されます。複数のファイルを送信する場合は、受信側は最後のファイルが到着した時点で 通知されます。リモート・システムの性質によっては、受信側は、uupick ユーティリティー またはシステム・コピー・コマンドを使用して、このディレクトリー からファイルを移動することができます。

オプション

–m
コピーが完了したときにユーザーに通知を送ります。
–p
ファイルを、リモート・システムに転送する前にスプール・ディレクトリーに入れます。

ローカライズ

uuto は、以下のローカライズ環境変数を使用します。
  • LANG
  • LC_ALL
  • LC_CTYPE
  • LC_MESSAGES
  • LC_LCTIME
  • NLSPATH

詳しくは、ローカライズを参照してください。

ファイル

uuto は、以下の構成ファイルを使用します。
/usr/lib/uucp/config
UUCP のための構成ファイルには、uucp が認知している システムのリストが入っています。この構成ファイルは、uucc ユーティリティーを使用して、多数の テキスト構成からコンパイルされます。(詳細は uucc を参照してください。)
/usr/spool/uucppublic
公用 UUCP ディレクトリー。

使用上の注意

  1. uuto は、シェル・スクリプトです。
  2. uuto は、ファイルを ASCII に変換しません。ファイルを ASCII システムに送信するために uuto を使用する場合は、送信後にファイルを ASCII に変換する必要があります。

移植性

X/Open 移植性ガイド, UNIX システム.

関連情報

uuccuuloguupickuustatuux