形式
uulog [–s site]
注: uulog ユーティリティーは従来の UNIX システムと完全な
互換性を持ってサポートされます。ただし、POSIX.2 IEEE 標準 1003.2-1992 が
このユーティリティーをもはやサポートしないため、他の UNIX 製品との移植を考えている
アプリケーションにはこのユーティリティーを使用しないでください。
説明
uulog は、ファイル転送やリモート・コマンド実行などの UUCP イベント
についての情報を表示します。また、ログに書き出された最新のデバッグ出力の表示も行います。uulog を使用するには、ファイル /usr/spool/uucp/LOGFILE を
読み取る許可が必要です。
表示形式は次のとおりです。
user ID local_site date/time messagetext
ここで、
- ユーザー ID (user ID)
- ファイル転送またはコマンドの実行を要求したユーザーのログイン ID。
uuxqt また
は uuxqt の生成したプログラムが作成した項目は、ID が uucp になります。
- local_site
- ローカル・サイト名。
- date/time
- イベントの日時。形式は
(mm/dd-hh:mm)。
- messagetext
- ログ項目のテキスト。メッセージ・テキストは、記録されているイベントによって異なります。ほとんどの
項目は読めば分かります。
オプション
このオプションを指定しないと、
uulog は失敗した
最後の会話のためのデバッグ情報を表示します。
- –s site
- このサイトのための UUCP イベントについての情報を表示します。
環境変数
uulog は、以下の環境変数を使用します。
- TZ
- 日付と時刻のメッセージで使用される時間帯を設定します。
ローカライズ
uulog は、以下のローカライズ環境変数を使用します。
- LANG
- LC_ALL
- LC_CTYPE
- LC_MESSAGES
- LC_LCTIME
- NLSPATH
詳しくは、ローカライズを参照してください。
ファイル
uulog は、以下の構成ファイルを使用します。
- /usr/lib/uucp/config
- UUCP 構成ファイル。 (uucc を参照してください。)
- /usr/spool/uucp
- UUCP スプール・ディレクトリー
- /usr/spool/uucp/LOGFILE
- uulog のログ・ファイルおよび他の UUCP ユーティリティー
終了値
- 0
- 正常終了
- 1
- 以下のいずれかによる失敗。
- LOGFILE を開くことができなかった
- LOGFILE をロックできなかった
- 2
- 無効なコマンド行オプション
移植性
X/Open 移植性ガイド, UNIX システム.